研究課題/領域番号 |
09440271
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
西村 幹夫 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物研究所, 教授 (80093061)
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研究分担者 |
林 誠 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (50212155)
嶋田 知生 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (20281587)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | マイクロボディ機能転換 / シロイヌナズナ / グリオキシゾーム / 緑葉ペルオキシソーム / 脂肪酸β酸化系 / alternative splicing / マイクロボディ / acyl CoA synthetase / hydroxy pyruvate reductase / ascorbate peroxidase / トランス因子 / スプライシング / 緑葉ペルオキシゾーム / 突然変異株 / チオラーゼ / 形態異常 / C末端輸送シグナル / ヒドロキシピルビン酸レダクターゼ / 緑葉パーオキシゾーム |
研究概要 |
高等植物のマイクロボディは、その代謝機能によって、脂肪酸代謝を行うグリオキシゾーム、光呼吸に関与する緑葉ペルオキシゾーム、および特殊化していないペルオキシゾームの3種類に細分される。マイクロボディの酵素の多くは、そのオルガネラへの移行シグナルの違いからタイプ1型とタイプ2型の2種類に分類される。タイプ1型酵素は、C末端の3アミノ酸配列がグリオキシゾームへの輸送シグナルとして機能している。一方、タイプ2型酵素は、N末端延長ペプチドを持つ高分子量前駆体タンパク質として翻訳される。延長ペプチド内に存在する特定のアミノ酸配列領域が移行シグナルとして働いている。翻訳後、前駆体タンパク質は、ペルオキシゾームへ輸送されてから、延長ペプチドが切断されて成熟型タンパク質になる。どちらの移行シグナルも上記3種のマイクロボディに共通して機能することが判明した。また、ヒドロキシンピルビン酸還元酵素の場合、単一の遺伝子からalternative splicingによって緑葉ペルオキシゾーム局在型と細胞礎質局在型の2種類の酵素が作られること、そのalternative splicingが光照射により調節を受けることが明かとなった。 更にシロイヌナズナのグリオキシゾーム機能欠損突然変異体の単離を試みた。これまでのところ、グリオキシゾーム脂肪酸β酸化系活性の維持に関する3つの遺伝子座の同定に成功した。(Ped1〜3)。 マイクロボディ酵素として2種類のacyl CoA oxdaseとacyl CoA synthetaseのcDNAクローニングを行い、その構造解析からその酵素の一次構造を明らかにするとともに、immunoblot及びNothern blot解析により、マイクロボディの機能転換がマイクロボディ酵素遺伝子の転写レベルのみで制御されているのではなく、転写後も調節を受けていることを明らかにした。
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