研究課題/領域番号 |
09450154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小牧 省三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10243164)
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研究分担者 |
岡田 実 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10252587)
塚本 勝俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10207342)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1998年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1997年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 電波エージェント技術 / 周波数開放型知的無線通信ネットワーク / 仮想電波空間光ネットワーキング / 直交マルチキャリア変調 / 階層変調 / マイクロ波フォトニクス / 光CDMA / マクロダイバーシチ / 光ファイバ無線 / 移動通信 / 無線ハイウェー / 高度道路交通システム / 光フィード偏在アンテナ / 帯域自然標本化 / オーバラップセル / 非線形ひずみ補償 / ニューラルネットワーク / 無線ハイウェイ |
研究概要 |
本研究では、ユーザ主導でサービスやユーザの環境に適合した周波数運用・電波形式を提供可能な周波数開放型知的無線通信ネットワークの実現を目指し、光波・電磁波両技術が融合された超高速光波電磁波信号処理技術である電波エージェント技術と仮想電波空間光ネットワーキングに関する研究を遂行した。 電波エージェント技術:まず、画像を構成する情報の重要度と無線リンク品質に応じて適応的に変調形式を制御する階層変調方式を提案し、移動通信・衛星通信における有効性を明らかにした。さらにこれを発展させ、利用者の希望するQoSと情報コンテンツの重要度の両方に適応した電波形式を電波エージェントが選択し、新しい評価尺度であるユーザ満足度を最高にするマルチメディア階層変調エージェント方式を新たに提案し、シミュレーションによりその有効性を評価した。その結果、帯域利用効率を最高にしつつユーザの要求する転送遅延と受信品質を両立できることを明らかにした。また、直交マルチキャリア変調方式については、非線形補償方式、ガード区間を利用した周波数同期方式、同一チャネル干渉を除去し、空間分割多重を実現するプリDFT合成ダイバーシチ直交マルチキャリア方式を提案し、その有効性を明らかにした。 仮想電波空間光ネットワーキング:光ファイバネットワークの帯域を無線信号の自由空間として利用する仮想電波空間ネットワークのマルチキャリア無線サービスに対する汎用性を実現する光チャープ多重形式変換方式と無線信号の光領域での圧縮パケット信号化方式を新たに提案し、理論解析により無線信号の良好な伝送品質を確認した。また、光符号空間で無線信号の仮想自由空間を実現する直接光スイッチCDMA方式とその拡散利得を改善する高次帯域標本化拡散方式を提案し、radio-on-fiber伝送実験を実施して帯域標本化伝送原理を確認すると共に、無線信号の受信品質について理論解析を行い本提案による改善効果を明らかにした。また、電波形式に対する透明性を向上するために帯域標本化周期と拡散符号時間長の独立性を高めた場合に発生するスペクトルエリアシング歪の影響について理論的に定量評価すると共に、実験的に無線信号品質に与える影響を評価し、歪電力が影響を及ぼすチップ周波数を明らかにした。また、本歪を除去するキャンセラの構成を提案し、理論解析によりその有効性を明らかにした。
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