配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
平成12年度は,拡散型赤外線通信を用いたモバイル教室実現性の検討および赤外線通信時のインタオペラビリティ試験の自動化についての検討を行った. (1)赤外線LANや無線LANなどのワイヤレス系ネットワークを用いて、動画ファイルを受講者端末に教材として分配する電子講義支援システムの特性を評価するため,電子講義システムの実験を行った.ビデオNFSを用いた動画ファイルシステムでは,多数のノートPCが同時にアクセスする場合にはアクセス系のネットワークの容量で品質が決定されること.10Mbpsのイーサネットインタフェースでは,接続される端末は4台以上が同時にアクセスすると品質劣化が認められた.また,19GHz帯を用いた無線LANおよび850nm帯を用いた赤外線LANとも10Mbpsのイーサネットと同等の転送能力を有しており,ワイヤレス系のLANとして、今後使用可能な見通しが得られた. (2)赤外線メディアによる通信のインタオペラビリティ試験自動化の検討 IrTran-Pプロトコルのインタオペラビリティ試験において,従来は手作業で行われていたIrTran-P層の通信ログ解析をログ解析ツールを開発したことによって自動化を図り,全体の試験時間の短縮化を行った.今回作成したプログラムでは正常系の通信シーケンスをベースに異常系の動作を発見するものである.試験では手作業による異常系システムの発見と本自動化プログラムによる異常系の発見はほぼ同一であり本システムが有効であることがわかった.完全な自動化用にはコンフォーマンス試験方式の確立等,まだ改良の余地があるが,IrTran-Pインタオペラビリティ試験には有効であることがわかった. 今後の課題として,モバイル環境をより高度化するためには短距離,ポイントポイント通信を特徴とする赤外線通信環境のみならず,より広範囲なエリヤの通信環境を得意とする無線との連携も必要である.
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