研究課題/領域番号 |
09450218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤本 一壽 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (90112309)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 道路交通騒音 / 騒音予測 / 戸建て住宅 / 模型実験 / 音の伝搬 / 戸建て住宅地 |
研究概要 |
本研究は、住宅地における道路騒音の地域計画的防止対策を提示することを目的とする。具体的には、道路周辺における建築物等による騒音低減量を簡便に予測する手法を提示し、道路からの騒音の影響をできるだけ小さくするための住宅や公園等の配置計画指針を提案することである。 最も静けさを求められるのは住宅であると考え、本研究では、住宅地を対象として戸建て住宅群による道路交通騒音の減衰量を予測する手法、並びに、それに基づく戸建て住宅の配置と住宅地内の騒音分布の関連性について研究した。戸建て住宅群による騒音減衰量を理論的に求めるのは極めて難しいため、実験的に検討した。 初年度は、まず模型実験システムを構築した。そして、それを用いて基礎的実験を行い、騒音減衰を予測するための基本的検討を行った。2年目は、戸建て住宅の配置条件を様々に変化させて騒音減衰量の予測パラメータについて検討した。最終年度は、模型の縮尺を変更して精度の高い実験を可能としてさらに実験を行い、その結果を分析して、受音点から道路を見通す角度、住宅の平面的密度、受音点から道路までの距離の3つのパラメータから騒音レベル減衰量を求める実験式を提案した。そして、検証実験、実際の住宅地における騒音実測、既往の研究との比較検討から、提案した実験式の有効性を検証した。さらに、実験式を用いて具体的な住宅地の騒音レベル分布を計算し、住宅配置の違いによる騒音レベル分布の違いを明らかにした。 本研究で提案した騒音減衰量を求める実験式は、これまで難しかった住宅地内の特定点の騒音レベルを求めることができ、環境騒音の推定手法としても有効な方法である。また、実験式に用いている3つのパラメータは、いずれも住宅地の基本計画段階で入手可能なデータであるので、住宅地の基本計画において道路交通騒音を配慮した住宅配置計画にも応用できる。
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