研究課題/領域番号 |
09450221
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東和大学 |
研究代表者 |
塩月 義隆 東和大学, 工学部, 助教授 (40150487)
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研究分担者 |
北山 広樹 九州産業大学, 工学部, 講師 (70221918)
西田 勝 九州産業大学, 工学部, 教授 (30069504)
石井 昭夫 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (40087276)
斎藤 基之 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (30295000)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1997年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 福岡市立小学校 / 教室環境 / 実測調査 / 温熱環境 / 気温分布 / 放射温度分布 / アンケート調査 / 窓面方位 / 普通教室 / 長期実測 / 学校環境衛生基準 / 教室窓面方位 / ヒアリング調査 / 通風・換気 / 放射環境 / 光環境 / エネルギー消費量 |
研究概要 |
本研究は、下記に示すような調査・解析を行った。得られた知見を要約して列記すれば、以下のようである。 1.福岡市立小学校の教師に対して、夏季の教室環境に関するアンケート調査を行い解析した。(1)教室内はかなり暑く、日射の有無で窓際の暑さに大きな違いが見られる。(2)暑さの原因の主な理由は日射と風通しである。(3)パッシブな手法だけでは夏場の高い気温や、高湿度、強風等の問題を解決するには限界がある。 2.夏季の教室環境に関する短期集中実測調査を行った。(1)夏季の室温は、通風時では外気温にほぼ等しくなり、水平方向の分布はほとんど生じない、(2)放射環境は南側の席が最も悪く、北側の席と比較してグローブ温度に約2℃の差が生じる、(3)片廊下タイプと中廊下タイプでは、室温に顕著な差は見られないが、中廊下タイプの方が通風に難があるので、総合温熱指標SET^*は高く体感的には暑くなっていることが分かった。 3.福岡市立小学校を対象にして、1年間に渡る熱環境の長期実測を行なった。(1)夏期において、教室内気温が28℃を越える授業時間数の累計は123時間に昇る(年間の総授業時間数の約10%)。(2)冬期において、18℃を下回る総時間数は363時間に昇る。(年間の総授業時間数の約30%)。(3)教室環境は、窓面方位や窓・カーテンの開閉状態によって左右され、窓を閉めた状態では二酸化炭素濃度等の空気質の問題が生じる。 4.全国の主要都市教育委員会を対象として、冷暖房器具の設置や環境衛生管理の状況などに関するアンケート調査を実施した。(1)全体の70%近い39都市が「原則として暖房を設置している」という回答を得た。(2)冷房器具は、特殊な場合を除いて外気温に関係なく原則的には普通教室には設置されていない。 5.福岡市以外の都市や国外の学校環境について、ヒアリング調査及び視察を行い、それらの特徴をまとめた。
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