配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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研究概要 |
本研究は大きく二つの研究から構成されている.1つはMn-Znフェライトの低温度(900℃)焼結に関して,添加物の電気・磁気特性に及ぼす影響を調べたもの.もう1つは金属/酸化物系のコンポジット磁性材料の作製に関わるものである.前者では,媒体撹拌ミルにて共沈フェライト粉体に構造ひずみを導入し,N_2中900℃で焼成することにより,密度98%以上の緻密なMn-Znフェライト(無添加)を作製した.その初透磁率μと直流の電気抵抗率ρは,それぞれ520-635,0.8-1.6Ω・mであった.これらの特性は,微量(0.1wt%)のリチウムボロシリケイトガラスを添加することにより,μ=1015,ρ=474Ω・mまで改善することができた.後者では,スーパーセンダスト(86.5Fe-6Si-4Al-3.5Ni wt%)/Mg・フェライト=75/25vol%の混合比のコンポジット磁性材料(相対密度98.6%)を大気中の放電プラズマ焼結(850℃/5min/130MPa)によって作製した.このコンポジット材料の飽和磁束密度B_sは1.2T,ρはスーパーセンダスト単相のρの〜10^4倍の1×10^<-2>Ω・mまで向上した.さらに周波数1kHzにおいてμ>1000の値を確保した.これは,微細なMg・フェライト(MgFe_2O_4)粒子(0.6μm)が大きなスーパーセンダスト粒子(〜30μm)の粒界に均一に分散した結果である.さらに現在,スーパーセンダスト/Mg・フェライトの傾斜機能材料の作製をすすめている.
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