研究課題/領域番号 |
09450254
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本間 基文 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50005261)
|
研究分担者 |
籠谷 登志夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40005343)
杉本 諭 (杉本 論) 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10171175)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
|
キーワード | 電磁波吸収体 / フェライト / 反射損失 / インピーダンス / マグネトプランバイト型 / フェロックスプレナー型 / 広帯域 / 電磁波吸収 / 磁気損失 / 磁気異方性磁界 / 磁気共鳴 / 六方晶フェライト / M型フェライト / 実効透磁率 / 複素透磁率 |
研究概要 |
1.目的:最近の移動通信、衛星通信の発達によってGHz帯域に対応できる優れた電磁波吸収体が要求されている。しかし既存のスピネル系フェライトではスネークの限界によりGHz帯において機能しなし。GHz帯域において高い透磁率を有する六方晶系フェライト(ラェロックスプレナー型)、または、磁気共鳴周波数をGHz帯域に有するマグネトプランバイト(M)型フェライト等を利用することによって電磁波吸収体の作製が可能であると考えられる。そこで本研究では六方晶系フェライトの複素透磁率およびM型フエライトの磁気共鳴周波数に及ぼす組成、組織、添加物の影響を調べ、両フェライトの電磁波吸収体としての応用を検討する。 2.実験方法:1400〜1700Kにおいて各種フェライトを焼成した。得られたフェライトを粗粉砕、または微粉砕して各サイズの粉末とし、エポキシ樹脂と60〜80mass%の割合で混合することによって複合体を作製した。電磁波吸収特性はネットワークアナライザーで測定し、組織は光学顕微鏡、SEMで観察した。 3.結果:(1)置換元素量を変化させることにより磁気共鳴周波数を変化させることができ、特に(Me_<0.5>Mn_<0.5>)(Me=Ti,Sn,Zr)で置換したM型フェライト焼結体で優れた電磁波吸収特性を示した。(2) (Me_<0.5>Mn_<0.5>)(Me=Ti,Sn,Zr)で置換した系において1573Kで10時間焼成し、150〜300μmに粉砕したフェライト粉末を70mass%樹脂と複合化することによって帯域幅7.3GHz、△Bで41.7%と広帯域な電磁波吸収特性が得られた。(3) (Me_<0.5>Mn_<0.5>)量を変化させることにより広帯域特性を維持したまま周波数域を変化させることができ、(Ti,Mn)_4^<3+>でFe^<3+>を置換したM型BaフェライトにおいてXバンドをカバーできる電磁波吸収体が作製できた。
|