研究課題/領域番号 |
09450259
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
福富 洋志 横浜国立大学, 工学部, 教授 (90142265)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1997年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 配向制御 / ラメラ組織 / 反応拡散 / 高温加工 / 集合組織 / 拡散反応 / 結晶集合組織 / 積層材料 / 反応焼結 / α単相領域 / Ti-46mol%Al |
研究概要 |
本研究は組織制御によって優れた特性を付与することが可能であることが知られながら、製造技術の開発が遅れているために本格的な実用化には至っていないTiAlニ相金属間化合物を対象に、高温加工と熱処理の組み合わせ、ならびに発達した集合組織を有するチタニウム箔とアルミニウム箔を出発材とする反応拡散による組織制御技術を構築することを目的とするものである。 対象をTi-43mol%Aiを対象をした加工熱処理による配向制御法、Ti-47mol%Alを対象組織とした反応拡散による組織制御法の開発を進めた。前年度見出したα単相域での加工とそれに引き続くニ相状態での加工による配向制御法の開発研究では、α単相域での加工量と、ニ相状態での加工量の組み合わせを種々変化させて、最も配向制御に有効な組み合わせ加工量を把握した。ニ相状態での加工量を多くしすぎると変形中に再結晶が生じ、微細なα単相粒とγ単相粒が形成され、配向制御には適さないことが判明した。 反応拡散に基づくプロセスでは、α単相化の過程でのα→β変態を確実に抑制するための加熱プロセスの確定をこころみた。出発材のチタニウムの集合組織を継承させることにより、最終的に板面から20°以内にニ相ラメラ組織の40%〜60%を配向させることができた。これらの成果から、両者の組み合わせプロセス、すなわち反応拡散により集合組織を有するα単相状態を実現した上で、ニ相状態での加工することによって、配向が十分制御されたTiAlニ相金属間化合物の製造が可能になると結論できる。
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