研究課題/領域番号 |
09450331
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小松 満男 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60029197)
|
研究分担者 |
柳 日馨 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80210821)
九内 淳尭 (九内 淳堯) 広島大学, 工学部, 教授 (90029190)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
|
キーワード | ハロシラン / 含フッ素系シラン / 1, 3-双極子発生 / 耐熱性材料 / 含ケイ素ポリマー / 電子輸送材料 / 機能性材料 / 複素環化合物 / 含フッ素シラン / 1, 3-双様子発生 / シリレン / エーテル開環反応 / シクロ付加 / (ポリハロ)シラン / ブロモシラン / 有機ケイ素ポリマー / 耐熱性ポリマー / 1,3-双極子 / 複素環合成 |
研究概要 |
本研究では、異種反応性基を併せもつ(ポリハロ)シランの選択的で効率的な簡便合成法の開拓と、それを活用する複素環や有機ケイ素ポリマーの合成への応用を展開した。以下に主な成果を要約する。 1. ヒドロシランと臭化銅(II)/ヨウ化銅(I)試薬との反応で各種ヒドロブロモシラン類を選択的に高収率で合成できることを見出した。また、(ポリヒドロ)シランや(ポリヒドロ)ジシランの選択的臭素化にも成功した。工業的に入手容易なヒドロシラン類からブロモシラン類を簡便に合成する手法として有効である。 2. アザアリルアニオンあるいはα-シリルイミンのジまたはトリフルオロシラン処理により室温以下でシリル化(アニオンの場合のみ)、四級化、脱シリル化が進行してアゾメチンイリドが発生することを見出した。また、イリドは容易にシクロ付加し複素環が効率よく与えた。極めて簡便で効率のよい1,3-双極子の新発生法が確立できた。 3. α-シリルイミダートのトリフルオロシラン処理、あるいはα-シリルアミドをメタンスルホナートで処理後、one-potでフルオロシランと反応させると、室温という温和な条件下で、アゾメチンイリドが効率的に発生し、シクロ付加することを見出した。 4. ケイ素系高分子材料として、主鎖にSi-Cl、Si-F結合を有するポリシリレンフェニレンを合成するとともに、求核試剤との反応により種々の置換基をケイ素上に導入することに成功した。エチニルフェニル基を有するポリマーは高い耐熱性を示した。 5. ジフルオロシランを用いることにより、数種のケイ素架橋ビチオフェン類が初めて合成できた。この化合物群は電子輸送材料としての利用が期待できる。
|