研究課題/領域番号 |
09450337
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
澤井 宏明 (沢井 宏明) 群馬大学, 工学部, 教授 (70012648)
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研究分担者 |
尾崎 広明 群馬大学, 工学部, 助手 (90211820)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | DNA / 修飾核酸 / 2'-デオキシウリジン誘導体 / 2'-位置換ヌクレオシド / 2位置換グアノシン誘導体 / RNA分解活性 / トリスアミン / 標識化DNA / トリスアシン / 2'-位置換スクレオシド / 2重鎖形成能 / 2'デオキシウリジン誘導体 / α-ヌクレオシド / アンチセンス核酸 / 標識化 |
研究概要 |
本研究では蛍光物質などの標識化合物、キレート化剤、触媒、酵素などの種々の機能性物質が容易、かつ効率的に導入可能な新しい修飾核酸の合成を進めた。修飾DNA合成の鍵化合物となる5一位置換チミジン誘導体の簡便な合成法を検討し、大量合成法を確立した。特に、このチミヂン誘導体を用いた修飾核酸合成の最終段階で、種々の機能性物質を一気に導入出来るポスト・モデフィケーション法の開発をはかり、2種の異なった機能性物質を導入する事も可能となった。蛍光物質を導入した修飾DNAについては蛍光挙動によるDNAとDNA結合たんぱく質との相互作用の研究への展開、キレート化剤を導入した修飾DNAについては癌遺伝子に対する新しいアンチセンス医薬、診断薬への応用のための基礎研究を進めた。また、上記5位置換チミヂン誘導体を導入した修飾DNAの他、3種の新しいタイプの修飾DNA、α-ヌクレオシドを持つ修飾RNA,(1)糖部2'一位に置換基を持つデオキシウリヂン誘導体、アラビノ型ウリヂン誘導体を組み込んだ修飾DNA、(2)5位に置換基を持つα-デオキシウリヂン誘導体を組み込んだ修飾DNA、(3)デオキシグアノシンの2位に置換基を有する修飾DNA、の新規合成を進めた。これらの種々の修飾DNAについて、2重鎖形成能などの性質を明らかにした。さらに。新規修飾DNAにRNAを分解する触媒として作用する化合物を導入して、特定のRNAのみを分解する新しい人工RNA分解制限酵素の創製の研究を進めた。触媒基としてトリス(2-アミノエチルアミン)を導入した種々の修飾DNAについてRNA切断活性を検討した結果、1種の新規修飾DNAがターゲットとなる配列を持つRNAを位置特異的に強く切断する事を認められ、人工RNA制限酵素としての応用が期待できる。
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