研究課題/領域番号 |
09450346
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
山本 隆一 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016743)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 金属錯体 / 剛直直線状高分子 / ニッケル / パラジウム / 導電性 / 発光性 / パイ共役高分子 / 電気化学 / 有機金属重縮合法 / 電子・光機能性 / 剛直直線状 / ドーピング / 電気化学的特性 / 光学的特性 / 擬集構造 / 有機金属縮合法 / ジハロゲン化芳香族化合物 / 脱ハロゲン化 / 頭尻ミクロ結合 / ポリキノキサリン / 電子受容性 / 電気化学的還元 / 蛍光 / 有機金属錯体 / 重縮合 / 電子・光機能 / 剛直直線状π共役高分子 / 結合位置 |
研究概要 |
有機金属錯体の手法を用いて剛直直線状π共役高分子を合成した。具体的には、ピリジン、ρ-フェニレン、2,2'-ビピリジン、フェナントロリン、ヒドロキノン、キノキサリン、チオフェン等のくり返り単位を有するポリ(アリーレン)型高分子、ポリ(アリーレンエチニレン)型高分子を、ニッケル錯体、パラジウム錯体、銅化合物を用いて合成した。また、それらの合成反応の基礎としての錯体化学について研究を行なうと共に、生成した剛直直線状π共役高分子について、銅錯体、ルテニウム錯体、ナトリウム錯体を合成した。剛直直線状π共役高分子合成用のモノマーとしては、対応するジハロゲン化芳化族化合物、スズ化合物、ジエチニル化合物を用い、遷移金属錯体を用いる重縮合法により合成した。そして、この重合反応は、ニッケルー炭素、パラジウムー炭素結合を有する有機金属中間体を経て進行するものと考えられる。 得られたπ共役高分子は「一次元グラファイト」とも呼ばれ、酸化(p-ドーピング)、還元(n-ドーピング)により導電性を示し、導電率の温度依存性はバリアブルレンジホッピングに従う例が多かった。そして、その剛直構造のために、分極率の異法性が大きく溶液中で大きな偏光解消度を与え、また固体構造中で秩序あるパッキング構造を取ることが粉末X線回折法により明らかとなった。さらに、これらの剛直直線状高分子は発光性を示し、エキシマー生成を示唆する発光応答を示すことが分かった。電気化学的ドーピングにおいて、これらの高分子のいくつかはエレクトロクロミズムを示し、表示機能材料として期待されることが分かった。
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