研究課題/領域番号 |
09450350
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 俊夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026276)
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研究分担者 |
増田 俊夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026276)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 遷移金属触媒重合 / 置換アセチレン / 置換ポリアセチレン / 共役高分子 / エレクトロクロミズム / フォトルミネッセンス / エレクトロルミネッセンス / メタセシス重合 / 共役系ポリマー / 重合 / 遷移金属触媒 / フォトクロミズム / カルバゾリルアセチレン |
研究概要 |
1)新規含窒素ポリアセチレンの合成と特性-新規モノマーとしてカルバゾリルアセチレン(CA)、3-インドリル-1-プロピン(IP)などを合成した。CAはWCl_6単独あるいはWCl_6-n-Bu_4Sn触媒によって重合し、重量平均分子量(M_w)1万〜4万程度のポリマーを良好な収率で与えた。IPは[(nbd)RhCl]_2によって高収率でM_w13万のポリマーを生成した。ポリ(CA)の紫外可視スペクトルではポリ(フェニルアセチレン)と比べて大きな長波長シフトが見られ(吸収端〜700nm)、主鎖が広く共役していることを示している。ポリ(CA)光電子機能特性のひとつとして3次の感受率を測定した結果、18x10^<-12>esuと置換ポリアセチレンの中で非常に大きな値を示した。 2)ジアルキルアミノ基を有するポリ(フェニルアセチレン)の合成と特性-[(nbd)RhCl]_2-Et_3Nを触媒として用いるとp-N,N-ジエチルアミノ基またはp-N,N-ジ-n-ブチルアミノ基を有するフェニルアセチレンの両方とも高収率でポリマーを与えた。これらのポリマーはクロロホルムなどに可溶であった。紫外可視吸収スペクトルでは300〜400nm付近に吸収極大が観測された。ポリマーフィルムを電気化学的にドーピングするとフィルムの色が黄緑色から濃青色に変化し、吸収は680nm付近にまでシフトした。 3)置換ポリアセチレンのフォトルミネッセンスおよびエレクトロルミネッセンス-種々の置換基を持つポリアセチレンのエレクトロルミネッセンス(EL)およびフォトルミネッセンス(PL)について検討した。ポリ(ジフェニルアセチレン)誘導体およびポリ(1-アルキル-2-フェニルアセチレン)ではそれぞれ強い緑色と青色のELが見られた。一方、一置換アセチレンポリマーでは赤色のPLとELが見られたが、非常に弱かった。ELおよびPLの置換基の種類依存性について詳しく検討した。PLとLasingのスペクトルが狭くなることが強い励起によって実現された。
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