研究課題/領域番号 |
09450369
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 東京大学 (1998) 名古屋大学 (1997) |
研究代表者 |
小紫 公也 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90242825)
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研究分担者 |
飯田 光人 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60273273)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | Electric Propulsion / Hall Thruster / Discharge Oscillation / 電子推進 / ホールスラスタ / マイクロ波放電 |
研究概要 |
1. 放電振動現象の解明 シース型ホール推進機の安定作動には加速チャンネル内のプラズマ振動に関する理解と,放電不安定に対する対策が必要であることが明らかとなったため、リニア型ホール推進機(作動が安定で容易)を利用して、振動現象の研究を行た.その結果、電離不安定が放電振動の主たる原因であることを突き止め、さたに摂動を加えたイオンと中性粒子の運動方程式から得られる分散式の解析により、振動周波数が電離周波数のファクター倍になることを予言し、実験で確かめた。この結果は、アメリカ航空宇宙学会のジョイント推進会議(AIAA Paper 98‐3638)等で発表され、Transactions of Japan Society for Aeronautical and Space Sciencesに掲載された。 2. シース型ホール推進機の性能測定 シース型推進機を製作し性能測定を行った。これまでの放電振動現象の研究から、電離不安定が起きないように電極設計に工夫をした。すなわち、陽極にホローアノードという技術を導入し、加速部より上段の磁場・電界の領域で電離の一部を行わせるよう設計した。その結果、加速長がほとんどないにも関わらず、安定に作動する領域を容易に見つけることができた。また推力測定の結果、比推力1400秒、推進効率25%という性能を達成した。この結果は、平成10年度航空原動機・宇宙推進講演会で発表を行った。また今後、スケール効果を調べることにより更なる性能向上が期待できる。
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