研究課題/領域番号 |
09450373
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 健夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10010696)
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研究分担者 |
渡辺 岩夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70010890)
増田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40302757)
大和 裕幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50220421)
伏見 彬 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10272379)
吉成 仁志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20167737)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1998年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | ネットワーク分散環境 / プロダクト / プロセス / CORBA / バーチャルエンタープライズ / ワークフロー / IDEF3 / GPME / セマンティックネットワーク / プロダクトモデル / network / 造船設計 / 知識システム / Virtual Enterprise |
研究概要 |
二年間にわたる造船業の情報化に関する研究を行ってきた。 まず、造船業と情報技術の現状を探り、ネットワークを活用した産業展開をめざして、プロダクとプロセス技術の体系的整理が必要であることが認識された。 したがって本研究では、 (1) ネットワーク分散環境の基礎的技術 (2) プロダクトとプロセスの表現と実装技術 二点に注力することとした。 (1) については、米国のObject Management GroupによるCORBA規格の利用法について検討し、実際にCORBA準拠製品を用いて、異機種分散環境の中でデータとアプリケーションの双方が支障なく動作し、いわゆるバーチャルエンタープライズなどの新しい産業のあり方に対応できることを示した。(2)の検討に当たってもこれらの技術を利用している。 (2) については、2課題に分割して取り扱った。一つは、設計のワークフローをIDEF3により表現することで、設計者の必要なデータ構造を抽出し、設計に利用できるプロダクトモデルの設定手法を提案した。GPMEによりバルクキャリアーについて実装し立証をしている。もう一つは、設計などのプロセスを実際に計算機の支援を受けて実行するためのシステムの提案を行っている。設計には流体力学、構造、機関、艤装などの多くの分野のエンジニアが参画し、いわゆるデザインスパイラルのような繰り返しやお互いの不具合を解消しながら設計過程をすすめるという困難がある。これを、設計者の役割と必要なデータと作り出すデータを整理しエージェントとし、それを整理運用するエンジンを提案し、CORBA、HTMLなどの基盤的技術を用いて実装した。 以上、情報化造船業のための技術についてそのポイントを整理し実際に実装作業を行い、基盤的な検討を行えた。いずれもいわば学術的検討であり、現場ですぐに役に立つような規模のシステムではないが、造船現場で利用されるであろうGPMEやCORBA技術を用いており、拡張性についても十分に配慮した。
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