研究課題/領域番号 |
09460065
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
天田 高白 (1998) 筑波大学, 農林工学系, 教授 (80114031)
市原 恒一 (1997) 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (60023496)
|
研究分担者 |
豊川 勝生 農林水産省, 森林総合研究所・生産技術部, 室長
伊藤 太一 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (40175203)
眞板 秀二 (真板 秀二) 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (50015864)
天田 高白 筑波大学, 農林工学系, 教授 (80114031)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
|
キーワード | 自然環境 / レクリエーション / 快適性評価 / 脳波 / GIS / AHP法 / 河畔域 / 渓流 / 森林レクリエーション / 河川源流部 / 河川景観 / 流水音 |
研究概要 |
本研究の成果の大要は以下のとおりである。 1. 各地の山岳地源流部で問題となっている過剰利用問題に関して、表大雪地域を事例として、アクセスという視点から解決法を探った。交通アクセス改良と山岳地利用者数増加の関係を文献資料および現地アンケート調査によって示すとともに、得られたデータをGISを用いて分析した。その結果、交通アクセスの改善が日帰り登山の急増をもたらし、植生が脆弱である特別保護地区にこれら登山道が集中し土壌浸食が起きていることが明らかにあった。 2. 河川源流部が人間に与えるやすらぎ、快適性を評価するため、滝、せせらぎ、3種類の野鳥のさえずり、これらの対比音として屋内ノイズ他9稲類の音を63名に聴取させ、また17名を被験者として、安静時、エルゴノメー夕による肉体的作業、一位加算による精神的作業、各作業の疲労回復過程を心拍数、脳波で測定解析した。各音の評価は、ファジィAHP法により行った。また対象音の増加で調査が困難になるAHP法を検討し、SD法調査結果を用いたAHP法の解析を試みた。 3. 日光国立公園湯川河畔域での植生タイプの違いと河畔植生に及ぼず人為的及び野生動物の影響について現地調査により分類評価を行った。その結果代償植生の侵入度はまだ低いが大規模の裸地が形成されており、帰化植物の侵入の可能性が高いことが推定された。河畔域の利用者は過去12年間に2倍の増加が確認され、特にシカによる被害が最も大きく、流域全体にかけて強い採食を受けているのが明らかとなった。 4. 自然環境を保全した砂防施設について考察するためには、まず、自然渓流における河床地形の特性を明らかにする必要がある。そこで、まず、渓流に特徴的なステップ・プール構造の調査渓流(筑波大学川上演習林)における特性を明らかにした。さらに、デジタルカメラを使った垂直地上写真装置を試作し、その画像処理システムを開発することにより、渓流環境を総合的に把握する調査・解析システムを構築した。
|