研究課題/領域番号 |
09460074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 拡邦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30261960)
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研究分担者 |
堀 成人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80313071)
竹村 彰夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50183455)
梶山 幹夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40191978)
水町 浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40022165)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | フェノール液化 / エチレングリコール液化 / 木材 / セルロース / 液化 / エチレングリコール / フェノール / レゾルシノール / 硬化反応 / 常温硬化 / 接着剤 / 高圧法 / 5-ヒドロキシメチルフルフラール / グルコース |
研究概要 |
液化物を効率的に利用するには、製品設計上液化生成物の化学組成などに立ち入る必要があると考えられる。しかし、原料である木質材料の複雑さにともなうその生成物の複雑さ故か、生成物の同定は殆どされていない。そこで、木材主成分であるセルロースのフエノール液化およびエチレンググリコール液化での経時変化を追い、溶媒抽出、分子量分画などにより反応中間体および最終反応生成物の同定を試み数種の化合物を確認した。また、これらの結果からセルロースの液化反応機構を推定した。 フェノール液化をアセトンおよび水で順次溶媒抽出して得たアセトン可溶一水可溶性分のNMRスペクトルはフェノールをアグリコンとするグルコース配糖体の可能性を示した。これをさらに液化し、カラムにより分画して得た成分は、Triphenyl methane、1,1,2-Triphenyl ethaneであることを確認した。 エチレングリコールを液化剤とした場合には、ジオキサン可溶-水可溶性分からエチレングリコールをアグリコンとするグルコース配等体が得られ、ジオキサン可溶-水可溶-クロロホルム可溶成分はエチレングリコールあるいはエチレングリコールポリマーのレブリン酸エステルであることが判明した。 以上のことを総合すると、セルロースの酸触媒液化ではセルロースが解重合してグルコースとなり、グルコースが液化剤と反応して配等体を形成し、この配等体がさらに分解してレプリン酸を形成するものと考えた。この時、フェノール液化ではレプリン酸の分解がさらに起きて上記の化合物が生成したのではないかと考えられる。また、エチレングリコール液化では、レプリン酸とエチレングリコールあるいはそれが高分子化したポリエチレングリコールとの間でエステルが生成したことが伺える。
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