研究課題/領域番号 |
09460123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田島 淳史 筑波大学, 農林学系, 助教授 (40207030)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 家禽 / 遺伝子資源 / 始原生殖細胞 / PGC / ニワトリ / 始原生殖細胞(PGC) / 生殖系列キメラ |
研究概要 |
始原生殖細胞(PGC)を用いて家禽遺伝子資源を保存する事に関する一連の研究を行った。 現在、ニワトリ精子の凍結保存は可能であるが、精子の凍結保存のみでは鳥類の遺伝資源を完全な型で保存する事はできない。一方、鳥類の受精卵は大型で、卵黄に富み、また放卵時の細胞数が50,000から60,000に達しているため、凍結保存を行うことが困難であり、孵化能力を損なわずにニワトリ受精卵を保存できる期間は2-3週間にすぎない。従って、鳥類の遺伝資源を保存するためには哺乳類における受精卵の保存・移植とは異なった戦略が必要である。そこで、我々は将来精祖細胞または卵祖細胞に分化する細胞である始原生殖細胞(PGCs)を回収、保存並びに移植し、生殖系列キメラを作製する事により鳥類における遺伝資源の保存ができると考え研究を行った。 本研究によって明らかになった点は以下の通りである。 様々な条件下におけるニワトリ初期胚血液1μl中のPGCsの変動パターンを調べた結果、ステージ14において最高であり、ステージが進むにつれて減少することが明らかになった。2)ニワトリ初期胚血液中に含まれている総PGCs数を推定した結果、ステージ14において807個、ステージ15において857個であることが明らかになった、3)実験毎に回収することができるPGCs数が大きく変動する理由を探った結果、血液中PGC数の多い個体と少ない個体があることが明らかになった。 次に、ニワトリ5日胚から回収した生殖腺に存在する生殖細胞(gPGCS)を凍結・融解後2日胚血液中に移植する事により、生殖系列キメラが作製された。さらに、フィルター法による新しい血液中PGCsの回収方法を開発した。
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