配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,超音波ドプラ法による犬の心・肝・腎臓の主要臓器の血行動態とそれら臓器の病態との関連を明らかにし,超音波ドプラ法によるこれら主要臓器の機能異常の非侵襲的診断法を確立することである。 心臓においては,断層心エコ一法,経食道超音波ドプラ法および経胸壁連続波ドプラ心エコー図法を用いたイヌの心機能価法は,非侵襲的でリアルタイムで評価可能な臨床的に非常に有用な方法であると判断された。肝においては,血液学的および血液生化学検査による従来からの肝機能診断法に加え,超音波検査による肝実質の変化および超音波ドプラ法による門脈血行動態の諸指標を評価することによって,より正確な肝疾患の非侵襲的評価が可能となるものと考えられた。腎機能においては,超音波ドプラ法による腎血行動態の評価法は,獣医臨における新しい有用な腎機能診断法の一つとなり得る可能性が高いと考えられた。 以上の通り,超音波ドプラ法は従来の検査法による所見に加えて,臓器の血流動態を計測することにより,非侵襲的にさらに詳細な病態を把握し得る可能性の高い検査法であると考えられた。
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