研究課題/領域番号 |
09460153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
立木 隆 立命館大学, 理工学部, 教授 (60026573)
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研究分担者 |
森崎 久雄 立命館大学, 理工学部, 教授 (50125671)
今村 信孝 立命館大学, 理工学部, 助教授 (10160061)
深海 浩 立命館大学, 理工学部, 客員教授 (60026531)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 食用キノコ / 水草 / 糸状菌 / アオコ / 抗藍藻物質 / 殺藻細菌 / 底泥微生物叢 / アユ病原細菌 / 琵琶湖バイオマス / プロトプラスト / 抗ミクロキスチス物質 / アオコ(群体) / ミジンコ毒性物質 / アユ魚病細菌 / 琵琶湖底泥 / 琵琶湖藻類 / 水圏環境保全 / 担子菌生育促進物質 / Microcystis uiridis / アオコ抑制物質 / バイオフィルム / ササバモ / スエヒロタケ / ミクロキスチス / ホテイアオイ / オカメミジンコ / 細菌の付着 |
研究概要 |
本研究の目的は、水中の一時汚染物質を栄養分として増殖する水草や微生物群を生物資源(琵琶湖バイオマス)と利用することにより、琵琶湖水質の保全に資することである。そのためには、琵琶湖バイオマスをめぐる微生物生態系の理解と活用が必要であるので、以下の検討を加えた。 I. 微生物による琵琶湖バイオマスの高付加価値化: 琵琶湖産水草の高等菌類の固体培養基素材としての利用を検討し、次の結果を得た。(1)数種の糸状菌はササバモ培地でよく生育し、フスマ培地に匹敵する量の有用加水分解酵素を生産した。(2)ヒラタケもササバモ培地でよく生育し、常用のオガクズ・コメヌカ培地より多くの子実体を形成した。コカナダモ・各種水草の混合物・ホテイアオイなどの活用、栽培条件、他種担子菌の栽培などを検討した。水草中に、担子菌の生育を促進する低分子有機物質が存在することを認めた。(3)担子菌育種のために、別途得ていた細胞壁溶解酵素標品を用いて、ヒラタケケのプロトプラスト化を試みた。本溶解酵素標品中の有効酵素種を解析した。 II. 琵琶湖バイオマスの化学生態学 1.植物バイオマスの選択的増殖機構: 植物バイオマスの選択的増殖に関する基礎的知見を得るため、藍藻Microcystisと殺藻細菌、あるいは捕食者であるミジンコとの相互作用を検討した。その結果、多数の殺藻細菌を得るとともに、その1株から強い抗藍藻物質を単離し、化学構造を決定した。また、藍藻がミジンコへの致死的な毒と、摂食阻害物質を生産していることを明らかにした。 2.琵琶湖底泥の微生物叢と植物性バイオマスの相互関係の生態解析: 琵琶湖の特徴的な地点の底泥の、各深さにおける微生物フロラおよび底泥の環境浄化能を調べた。また、植物バイオマスとして「アオコ」に着目し、群体のまわりのゲル中に棲息する微生物について生態学的視点から解析した。さらに、琵琶湖でアユの魚病細菌として知られるVibrio sp.について、その付着メカニズムを詳細に調べ、これまでの付着メカニズムを修正する新しい知見を得た。
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