研究課題/領域番号 |
09460156
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阪井 康能 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60202082)
|
研究分担者 |
村田 昌之 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (50212254)
由里本 博也 京都大学, 農学研究科, 助手 (00283648)
加藤 暢夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026556)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
|
キーワード | メタノール資化性酵母 / 細胞内輸送工学 / Candida boidinii / ペルオキシソーム / 異種遺伝子発現系 / タンパク質輸送 / オートファジー / オキシダーゼ / 細胞内タンパク質輸送工学 / オルガネラ / Pichia pastoris / 液胞 / タンパクの選別輸送 / カタラーゼ / ソーティングシグナル |
研究概要 |
メタノール資化性酵母は、真核細胞性の異種遺伝子発現系として広く利用されている微生物である。一方、本酵母をメタノールを炭素源として培養すると、単膜系オルガネラの一つであるペルオキシソームが菌体体積の80%に至るまで発達する。このような理由から、本申請者は、メタノール資化性酵母のペルオキシソームが、過酸化水素を発生して細胞毒性を及ぼす臨床診断用酵素などの有用タンパク質を、膜内にパッケージングして蓄積する場所として極めて魅力的であると考えた。このように、細胞内タンパク質輸送系を、有用タンパク質生産のために操作する技術を、本研究の申請書において"ソーティング・エンジニアリング"と名付け、本技術の構築に向けた基礎研究を行った。同時に、ペルオキシソームは、ヒトを含む全ての真核生物に広く存在するオルガネラである。ペルオキシソームを形成できない遺伝病の存在により、このオルガネラの形成について分子レベルで理解するための研究が近年、活発に進められている。そこで、メタノール資化性酵母を用いたペルオキシソームへのタンパク質輸送とオルガネラ分解の分子機構解明に向けての研究を同時に行った。本研究では、1)毒性有用タンパク質のペルオキシソーム内における大量蓄積法の確立に成功し、2)ペルオキシソームへのタンパク質集積機能と分解機構の分子基盤の解明に関する研究を行った。そして、2つの異なった側面からのアプローチにより、異種遺伝子発現において広く利用できる、"ソーティング・エンジニアリング"という新たな概念の構築に成功した。
|