研究課題/領域番号 |
09470002
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石川 春律 群馬大学, 医学部, 教授 (90010058)
|
研究分担者 |
村上 徹 群馬大学, 医学部, 講師 (10239494)
土方 貴雄 群馬大学, 医学部, 助手 (70189786)
藤巻 昇 群馬大学, 医学部, 講師 (10008261)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
|
キーワード | 形質膜 / 細胞骨格 / 形質膜裏打ち / 電子顕微鏡 / 骨格筋細胞 / アクチン / 中間径フィラメント / プレクチン / 平滑筋細胞 / 神経周膜 / 歯根膜 / アストロサイト / 骨格筋 |
研究概要 |
筋および神経組織について形質膜-細胞骨格分子連関を蛍光抗体法、免疫電子顕微鏡法および生化学法によって解析し、得られた主な成果は次の通りである。 (1)筋形質膜裏打ちと細胞外基質との相互関係:ラット骨格筋から調製した筋形質膜小胞の免疫電子顕微鏡解析から、ジストロフィンはその結合膜タンパク質であるジストログリカン複合体を介してラミニンに連結するというジストロフィン系分子連関のモデルを超微形態学的に証明できた。 (2)筋形質膜裏打ちと中間径フィラメントとの相互関係:ラット骨格筋細胞の筋形質膜直下にはデスミンやプレクチンとジストロフィンとが局在し、スキンドファイバーについての免疫電子顕微鏡観察で、裏打ち構造の膜側にジストロフィン標識が認められ、その反対の細胞質側の微細線維構造上にプレクチン標識が認められた。これらの観察から、裏打ちはジストロフィンを含むことが証明され、デスミン中間径フィラメントがプレクチン分子によって裏打ちに連結されていることが明らかになった。 (3)中間径フィラメントとZ板との相互関係:ラット骨格筋細胞では、免疫電子顕微鏡法でデスミン標識が中間径フィラメント束上に認められるのに対し、プレクチン標識はZ板との間を結ぶ微細線維構造上に認められた。この観察によって、デスミン中間径フィラメントがプレクチンによってZ板に連結されていることがはじめて証明された。 これら一連の研究から、ラミニン・α-ジストログリカン・β-ジストログリカン・ジストロフィンがジストロフィン系分子連関軸をなし、この連関軸はさらに細胞質側にプレクチン・デスミンと伸びると結論した。 その他、平滑筋細胞や中枢神経系アストロサイトについても同様の解析結果を得た。
|