研究課題/領域番号 |
09470009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
菅 弘之 岡山大学, 医学部, 教授 (90014117)
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研究分担者 |
入部 玄太郎 岡山大学, 医学部, 助手 (90284885)
毛利 聡 岡山大学, 医学部, 助手 (00294413)
荒木 淳一 岡山大学, 医学部, 助教授 (80271055)
實金 健 岡山大学, 医学部, 助手 (10294406)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | リアノジン / カルシウムパラドックス / スタンド心 / Emax / 期外収縮後収縮性増強 / 筋小胞体 / 興奮収縮連関 / 血液交叉灌流摘出心臓標本 / 不全心 / 収縮期末圧容積関係 / 収縮期末圧容積面積 / 酸素消費量 / エネルギー変換効率 / 生体位心 / 心機能の評価 / メカノエナジェティクス / カルシウム動態 / 統合生理学 |
研究概要 |
我々は丸ごと心臓における総Caハンドリング量を推定する方法を考案し、正常心のCa動態を明らかにしてきた。不全心においては、筋小胞体から漏れ出たCaが収縮に関与せずに興奮収縮連関に用いられる酸素消費量だけを増加させる(無駄サイクル)ため、従来我々が用いていた方法では、総Caハンドリング量を推定することはできなかった。そこで、我々はこのような無駄サイクルをもつ不全心の総Caハンドリング量を推定する方法を考案し、三種類の不全心に適応して、その方法の是非を検討した。1.ナノモル単位のリアノジンを冠血流に投与すると、左心室のCaハンドリング消費量は減少せずに収縮性が低下する。リアノジン投与後の無駄サイクルは、筋小胞体を介して収縮に関与するCa量の約1.4倍と推定された。2.我々はCa過負荷不全心を作成した。左心室収縮性は40%に減少し、Caハンドリングに費やされる酸素消費量は30%に減少した。しかし、収縮性の酸素コストに変化はなかった。このCa過負荷不全心では筋小胞体を介するCaハンドリング量が増加していることが明らかとなった。そして、無駄サイクルが増加しているか、正常時に比べてトロポニン結合Ca量が左心室収縮性に反映されなくなっている(Caリアクティビティの低下)か、その両方であるかの可能性が示唆された。3.虚血後再灌流心(スタンド心)では収縮性が低下し、収縮性の酸素コストは2倍であった。筋小胞体を介するCaハンドリング量は減少しており、無駄サイクルとCaリアクティビティ関係から、Caハンドリングに費やされる酸素消費量は収縮性の増加を伴わず浪費される方向にシフトしていることが明らかとなった。これらの結果から、我々が考案した新しい方法は無駄サイクルをもつ不全心にも適応可能であることが示唆された。
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