研究課題/領域番号 |
09470020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
澁谷 泉 (渋谷 泉) 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50162649)
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研究分担者 |
上園 保仁 産業医科大学, 医学部, 講師 (20213340)
上田 陽一 産業医科大学, 医学部, 講師 (10232745)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | GABA_B受容体 / パッチクランプ法 / 視索上核(SON) / 活動電位 / 興奮性シナプス後電流 / 抑制性シナプス後電流 / 膜電位依存性カルシウム電流 / アフリカツメガエル卵母細胞 / 神経内分泌ニューロン / baclofen / CFTR / GIRK / スライスパッチクランプ / シナプス電流 / 膜電位依存性Ca電流 |
研究概要 |
(1) ラットの視索上核(SON)のスライス標本において、GABA_B受容体アゴニストであるbaclofenは可逆的に抑制性および興奮性シナプス後電流(IPSCsとEPSCs)の発現頻度を減少させた。またGABA_B受容体アンタゴニストである2OH-saclofenはシナプス電流の発現頻度を増加させたことから内在性のGABAによってGABA_B受容体が持続的に活性化している可能性が示唆された。 (2) スライス標本をさらに酵素処理して、単離SONニューロン標本を作製し、膜電位依存性Ca電流に対するGABA_B受容体アゴニストならびにアンタゴニストの効果を測定したところ、baclofenは可逆的にCa電流を抑制した。 (3) SONのスライス標本において、baclofenは可逆的に活動電位発生頻度を減少させた。baclofenに対する反応は雄、未経産雌、授乳期雌ラットにおいて同様であった。またGABA_B受容体アンタゴニストである2OH-saclofenは活動電位発現頻度を増加させた。以上の結果から視索上核にはシナプス前、後ともにGABA_B受容体が存在し、機能調節に役割を果たしていることが示唆された。 (4) ラット脳からmRNA を抽出し、アフリカツメガエルの卵母細胞に CFTR(Cystic Fibrosis Transmembrane Conductance Regulator Gene)ClチャネルあるいはGIRK(G protein activated Inward Rectifying K channels)と共発現させ、cAMP変化によるCl電流、あるいはGIRK電流を指標にGABA_B受容体発現を確認した。その結果、BaclofenはGsが活性化されている場合はGs活性化によるcAMP上昇を増強すること、ならびにGIRK1とGIRK2チャネルを共発現させた場合にのみGIRK電流を活性化することが明らかとなった。
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