研究課題/領域番号 |
09470026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
岡 哲雄 東海大学, 医学部, 教授 (40055976)
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研究分担者 |
吉川 正信 東海大学, 医学部, 助手 (90276791)
橋本 篤司 東海大学, 医学部, 講師 (80271592)
小林 広幸 東海大学, 医学部, 講師 (60195807)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1998年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1997年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | ミューオピオイド受容体 / Gタンパク質 / アンチセンスオリゴヌクレオチド / RT-PCR / ウェスタンブロット / in situ hvbridization / オピオイドペプチド / モルヒネ鎮痛 / in situ hybridization / G_<iα1> / G_<iα2> / G_<iα3> / G_<0α> / G_<sα> |
研究概要 |
ミューオピオイド受容体(MOR)に対するアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド(AS ODN)は、MORmRNA量を有意に減少させたが、デルタおよびカッパーオピオイド受容体(DORおよびKOR)mRNA量に有意な変化を生じさせなかった。また、DOR AS ODNおよびKOR AS ODN、ならびにMOR sense ODNでは、MOR mRNA量に有意な変化は認められなかった。なお、MOR AS ODNによるMOR mRNA量の減少は、in situ hybridization法による組織像でも認められた。次に、5種のGタンパク質αサブユニット(Giα1,Giα2,Giα3,Goα,およびGsα)に対するAS ODNの効果を、RT-PCR法とウエスタンプロット法で検討した。すでに報告されているAS ODNは、特異性が低かったので、新たにAS ODNをデザインした。このうち、Giα1とGoαに対するAS ODNで比較的特異性が高いものが得られた。これら2種のAS ODNで、標的タンパク質のmRNA量が有意に減少するとともに、モルヒネの鎮痛効果は有意に小さくなった。このことから、Giα1およびGoαなどがモルヒネの鎮痛効果発現に関与していることが示唆された。なお、MORの内在性リガンドであるオピオイドペプチドの加水分解、不活性化阻止法について研究し、メチオニンエンケファリン(met-enk)、ロイシンエンケファリンなど5種のペプチドの脳膜標本における加水分解を3種の酵素阻害剤を用いることにより、ほぼ完全に阻止することに成功した。3種の阻害剤存在下では、met-enkの鎮痛効果はモルヒネより大きいことが明らかにされた。今後、内在性ペプチドの鎮痛効果に対する各種AS ODNの効果も研究する予定である。
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