研究課題/領域番号 |
09470035
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
横山 信治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10142192)
|
研究分担者 |
辻田 麻紀 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10253262)
堂前 純子 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70227700)
伊藤 仁一 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60167260)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
|
キーワード | 細胞 / 脂質 / コレステロール / リポタンパク質 / アポリポタンパク質 / 動脈硬化 |
研究概要 |
細胞コレステロール(CH)の搬出には、物理化学的拡散とアポリポ蛋白質と細胞の特異的相互作用によるHDL新生の二つがある。本研究は後者に重点を置き、成果は次のようにまとめられる。1) 初年度。腹腔マクロファージにPKC阻害剤を作用させると、HDL新生自身には大きな影響はないが、細胞CHがHDLに組み込まれずCHに乏しいHDLが生成する。アポA-lの細胞表面結合には影響がなく、細胞内CHの特異的な輸送系の阻害であることが分かった。また、マウス単球白血病細胞RAW264はアポA-lに反応せずHDL新生が起こらないが、cAMPの刺激により反応性を獲得してHDLを生成し、これは細胞内CHの輸送系の刺激ではなく細胞表面A-l結合サイトの発現に依るものであった。2) 2年度。RAW264を用いてcAMP刺激によるアポリポ蛋白質結合部位の発現制御を検討、DNA転写阻害剤や蛋白質合成・分泌阻害剤に抑制されることから膜蛋白質の関与が示唆された。HDL新生反応に連動した細胞内CH輸送系をヒト単球白血病細胞THP1で検討、未分化状態の細胞はCHを殆ど含まないHDLをつくるが、PMAによる分化後CH引き出しは20倍以上となり、HDL中のCH・燐脂質比は1:1以上に増加して細胞内CHの特異的積み込み系発現のモデルとなり、この運搬系の研究が可能となった。
|