研究課題/領域番号 |
09470038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
中村 卓郎 財団法人癌研究会, 癌研究所・発がん研究部, 部長 (00180373)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | ホメオボックス遺伝子 / Hox / Meis / Pbx / 骨髄性白血病 / NUP98 / PMX1 / 転写因子 / 分化 / nucleoporin |
研究概要 |
ホメオボックス遺伝子の中での造血細胞の分化や白血病発生に重要な役割を担っているHoxとそのco-factorのMeis/Pbx、ヒト白血病における融合遺伝子に注目し、以下の点を明らかにした。 1.Hox/Meisは骨髄細胞株32Dの文化に際してdoenregulateされることがわかった。これらを強制的に32D細胞に発現させると顆粒球への分化を阻害することから、ホメオボックス遺伝子の発現異常が骨髄細胞の分化異常を引き起こしていることが示唆された。 2.MeisのDNA結合配列を同定し、MeisとPbxが協調的DNA結合を示すこと、Pbx-Hox-DNA複合体にMeisが結合することを明らかにした。 3.染色体転座t(1;11)(q23;p15)を示すヒトAMLにおいて、NUP98とPMX1が融合することを明らかにした。キメラ蛋白の構造は、t(7;11)AMLにおけるNUP98/HOXA9と類似し、N端の転写活性化領域によってNUP98とPMX1とNUP98/HOXA9が転写活性化因子となることが示された。これらのキメラ蛋白波、NUP98が存在する核膜孔にではなく核質内に存在した。 4.骨髄細胞に特異的に発現するカテプシンGプロモーターを利用して、ホメオボックス遺伝子のトランスジェニックマウス作製し、NUP98/HOXA9が骨髄性白血病を誘導することを示した。 5.ホメオボックス蛋白の標的遺伝子を効率良く同定するシステムを開発した。蛋白/DNA複合体を特異抗体によって分離し、結合DNA断片をGFP発現ベクターに挿入したライブラリーを作製した。このライブラリーをHox遺伝子と同時に細胞に導入し、Irak-m遺伝子が骨髄細胞においてHoxa9の標的となっていることを明らかにした。
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