研究課題/領域番号 |
09470055
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
長村 義之 東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
|
研究分担者 |
安田 政実 東海大学, 医学部, 助手 (50242508)
渋谷 誠 東海大学, 医学部, 講師 (50201546)
竹腰 進 東海大学, 医学部, 助手 (70216878)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | ヒト下垂体 / 転写因子 / 免疫組織化学 / in situ hybridization / Pit-1 / レセプター |
研究概要 |
98年度に引き続き99年度(最終年度)では、ラット、ヒト下垂体細胞、ヒト下垂体腺腫における転写因子Pituitary hoeobox1(Ptx1)の発現を主に検討した。Ptx1蛋白は核結合転写因子であり免疫組織学的にはヒト、ラットにおいてGM、PRL、TSH、ACTH、FSH/LHなどの多くの細胞に発現して見られた。また、ヒト下垂体腺腫においても免疫組織化学、FSH/LH産生腺腫、非機能性腺腫など広く発現が見られた。Ptx1はUniversalな転写因子として位置付けられ、他の転写因子との強調作用が個々のホルモン産には重要であることを示唆した。また、ラットにおいて濾胞星状細胞Folliculo-stellate(FS)cellにもPtx1が認められたことはFS細胞の起源が下垂体ホルモン再生細胞と同じである可能性を示唆して興味深い。 また、個々のホルモン産生への分子機構を検討する上で、まず、下垂体細胞のACTHへの分化に関与する因子としてNeuroD1にも着目し同様の解析を行った。結果としてNeuroD1は核結合転写因子であり、ACTH産生腺腫と非機能。性腺腫に高い頻度で発現が見られACTH産生への機能的役割が示唆された。非機能性腺腫腫瘍での役割はさらに明らかにする必要がある。現在では、Ptx1とNeuroD1など転写因子相互の強調作用も特異的な転写の分子機構として重視されている。 このような転写因子およびレセプターと強調作用が多ホルモン産生にも重要と考えられさらに解析を進めている。
|