研究課題/領域番号 |
09470057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
池田 仁 (1998) 北海道大学, 医学部, 講師 (20232192)
脇坂 明美 (1997) 北海道大学, 医学部, 助教授 (90113646)
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研究分担者 |
佐々木 秀直 北海道大学, 医学部, 講師 (80281806)
吉木 敬 北海道大学, 医学部, 教授 (60220612)
池田 仁 北海道大学, 医学部, 助手 (20232192)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 脊髄小脳変性症 / CAGリピート / Holmes型失調症 / 遺伝性脊髄小脳変性症 / Holmes失調症 / CAG反復配列 / ポリグルタミン鎖病 |
研究概要 |
Holmes型失調症は成年期に発症し、緩慢進行性の小脳失調を主徴とする疾患で、日本人の遺伝性脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration: SCD)の約30%を占めている。SCA1、SCA2、SCA3のSCD各亜型の遺伝子が次々と同定され、遺伝子診断に応用される中にあって、Holmes型失調症の解析は遅れ、遺伝子座さえ明らかではなかった。そこで我々は本疾患の遺伝子を探索する事を目的に解析を行い、以下の点を明らかにした。 1) Holmes型失調症は遺伝性小脳皮質変性症の中に分類されている。日本人の遺伝性小脳皮質変性症を分析し、その半数はSpinocerebellar ataxia type6(SCA6)であることが分った。 2) SCA6患者では19p13に存在するα1A-電位依存性カルシウムチャンネル遺伝子(CACNL1A4)翻訳領域内にあるCAG反復配列が伸長していた。 3) SCA6のCAG反復配列数は、健常人では4〜18回、患者では21〜23回で、両者には重なりは無かった。 4) SCA6のCAG反復配列数と発症年齢とは負に相関する(r=-0.76)。 5) CACNL1A4遺伝子内に存在するD19S1150は患者全員が同一遺伝子型を有し、SCA6は一人の祖先から由来すると想定された。 CAG反復配列の増幅がどのような機序で選択的神経細胞死を起こすか今後明らかにする必要がある。
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