研究課題/領域番号 |
09470059
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野江 和則 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (40002117)
|
研究分担者 |
岩渕 和也 北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (20184898)
小笠原 一誠 北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (20169163)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | NK-T細胞 / 胸腺 / TCRトランスジェニックマウス / ZAP-70ノックアウトマウス / 自己免疫 / β2M- / -マウス / ZAP-70- / NK-T前駆細胞 / DO.10トランスジェニックマウス / 骨髄キメラ / TCR / トランスジェニックマウス / 正の選択 / 負の選択 / aly / alyマウス |
研究概要 |
NK-T細胞の分化と機能について研究を行った。先ずリンパ節、パイエル板を欠くaly/alyマウスにおいて、NK-T細胞の分化障害があり、これはaly/alyマウスの胸腺構築異常に起因することを、骨髄キメラを用いて初めて明らかにした。次に、NK-T細胞がVα14を発現しないTCRトランスジェニックマウス(DO11.10)においても産生されること、これらはクローン消去、及びアナジーによるnegative selectionを受けることを明らかにした。さらにNK-T細胞の分化にはチロシンキナーゼのZAP-70の存在が必須であることを明らかにした。また、ZAP-70ノックアウトマウス胸腺には、NKl.1^+TCRαβ^-細胞が増加しており、これらをPMAとイオノマイシンで刺激するとVα14NK-T細胞に分化することを明らかにした。従ってZAP-70ノックアウトマウスのNKl.1^+TCRαβ^-細胞は、NK-T細胞の前駆細胞であることが判明した。 さらにaly/alyマウスにおけるNK-T細胞分化欠落の原因を明らかにする研究を行い、NIK突然変異の影響が、胸腺髄質細胞の機能不全を誘導し、その結果NK-T細胞のpositive selectionが生じないことを明らかにした。従って、NK-T細胞の分化には、CD4^+8^+肺腺細胞上のCD1分子と、胸腺髄質上皮細胞からの第2シグナルが必要なことが判明した。 最後に自己免疫マウスのNK-T細胞を解析し、1prマウスでは異常がないこと、(NZB/NZW)F1マウスでは加齢とともにNK-T細胞が減少することを明らかにした。NK-T細胞の減少は、自己抗体によることを示唆する結果が得られつつある。
|