研究課題/領域番号 |
09470083
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西山 幸廣 名古屋大学, 医学部, 教授 (60115615)
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研究分担者 |
大黒 徹 名古屋大学, 医学部, 助手 (80291409)
五島 典 名古屋大学, 医学部, 助手 (70201499)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 単純ヘルペスウイルス / アクセサリー遺伝子 / 遺伝子機能 / プロテインキナーゼ / ウイルス増殖機構 / 非必須遺伝子 / US3 / アポトーシス |
研究概要 |
単純ヘルペスウイルス(HSV)の遺伝子産物の性状について検討し以下の成果を得た。 1.US3のコードするプロテインキナーゼ(PK)がアポトーシスの誘導を抑制する作用を有することを示した。またUS3の発現はシグナル伝達系のキナーゼJNKの活性化を抑制することを見い出した。 2.UL3遺伝子産物は単独発現させると核小体に集積する性質をもつこと、それにはN末から100番目から164番目のアミノ酸配列が重要であることを示した。 3.US2を欠損するウイルスを作製し、US2がUS3と異なりマウスにおける病原性発現に大きな重要性をもたないことを示した。US2遺伝子産物は39kの分子量をもつ粒子蛋白質である。 4.UL31遺伝子産物は核全体に細かい顆粒状に分布する。N末から44番目から100番目の領域がこの蛋白質の核及び核小体の分布に必須であることを示した。 5.UL4遺伝子産物は27kの後期蛋白質で、感染後期には核内に比較的大きな点状の構造物を形成することを示した。 6.必須遺伝子UL14の産物は34k、35kの蛋白質をコードしていること、また感染後期に合成され、感染後6〜9時間内では主として核内に分布するが、12時間以後では細胞質の核膜周囲に凝集して存在することが示された。またUL14蛋白質は、カプシド蛋白質VP26やウイルスDNAのパッケージングに関わるUL33遺伝子産物を効率良く核に輸送する機能をもつことが明らかになった。 7.HSVのテグメントを構成する蛋白質の多くのものは、感染後期に核膜周囲の一ケ所に集積して存在すること、またその周辺にミトコンドリアが集中してくることを見い出した。 8.上記に加えて、UL41、UL46、UL48、UL56などの遺伝子産物に対する特異抗体を作製し、分布について、既知のウイルス蛋白質と比較を行った。
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