研究課題/領域番号 |
09470090
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)
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研究分担者 |
田村 敏生 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40291306)
善本 隆之 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80202406)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | IL-12p35 / IL-12p40 / MHCクラスII / B7 / CD28 / CD152 / IL-12非依存性Th1分化 / IL-12受容体 / IL-12Rβ2 / B7刺激 / トランスジェニックマウス / 副刺激 / T細胞抗原受容体 / T細胞上B7-2発現 |
研究概要 |
細胞性免疫を制御するT細胞亜集団Th1の分化・活性化は主としてIL-12によって制御されている。従って、本研究ではIL-12の産生およびその制御、IL-12受容体発現の制御に的を絞って立案した。IL-12はP35とP40から成るヘテロダイマーである。抗原提示細胞によるp40の産生はCD40刺激によって起こる事は、我々を含む複数の研究グルーブによって既に明らかにされている。本研究ではp35の産生を誘導する抗原提示細胞上の分子の特定を試みた。その結果、MHCクラスII分子が該当する事が明らかになった。MHCクラスII分子刺激によって産生ざれるp35はCD40刺激によって産生されるp40と共に生物学的活性をもつIL-12p70を構成し、細胞外に分泌されることもわかった。IL-12受容体もβ1、β2のへテロダイマーである。これらは共にTCRおよびB7刺激によって発現されるが、とくに、β2の発現にはB7刺激が重要である。ナイープTh細胞ではβ2の発現にはB7を介する刺激が必須である。B7刺激を受容するTh細胞上の分子としてはCD28とCD152があるが、前者はIL-12受容体、特にβ2の発現には促進的に働き、後者は抑制的に作用する事も明らかになった。ナイーブT細胞からTh1が分化する機構にはIL-12非依存性経路がある事も判明した。この経路はCD152によって誘導される。この経路は3つからなる。TGF-βの産生を刺激してTh1分化を促進し、IL-4産生増強によってTh2分化を抑制する。さらに、液性因子を介さない未知の経路も存在する事も明らかになった。この経路の解明は今後の課題である。IL-12によるTh1細胞分化・活性化が生体内でもみられるか否かも検討した。このために、IL-12p40トランスジェニックマウスも作成し、マウスマラリアモデルを用いて検討し、IL-12はTh1を誘導して、感染防御に免疫に寄与していることを確認した。
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