研究課題/領域番号 |
09470106
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
久道 茂 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10142928)
|
研究分担者 |
辻 一郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20171994)
中塚 晴夫 宮城大学, 看護学部, 教授 (70164225)
伊藤 宜則 (伊藤 宣則) 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (50087665)
渡辺 孝男 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20004608)
坪野 吉孝 東北大学, 医学部, 助手 (00250746)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | 疫学 / コホート研究 / 食事調査 / 栄養 / 食物摂取頻度調査票 / 食品摂取頻度 / 妥当性 / カロテノイド / 食品頻度調査 / ナトリウム |
研究概要 |
文部省科学研究費補助金により、全国の疫学者の共同研究として、がんの大規模前向きコホート研究が進行中である。また我々は、宮城県の地域住民を対象とする5万人規模の前向きコホート研究を二つ、独自に実施している。これらの研究では、いずれも共通の食物摂取頻度調査票が使用されている。今回、この調査票の回答から栄養素摂取量を推定することを試み、推定値の精度を、より詳細な食事記録調査の結果を基準として評価した。 対象は、宮城県2町の住民119名(男性59名、女性60名)である。3日間連続の食事記録調査を、季節を考慮して1年間に4回、合計12日分を実施した。食物摂取頻度調査票の食品項目に対応する成分表データベースを開発し、15栄養素の摂取量を推定した。 その結果、食物摂取頻度調査票から推定された摂取量と、食事記録調査から計算された摂取量の相関係数は、カルシウムで最も高く(0.52)、ナイアシンで最も低かった(0.24)。15栄養素の中央値は0.34であり、7栄養素では、相関係数が0.35より大きかった。また、食物摂取頻度調査票の算出値にもとづいて対象者を五分位群に分け、各群について食事記録調査からの算出値の平均値を求めたところ、おおむね低量摂取群から高量摂取群にかけて平均値が上昇する傾向を認めた。 以上の結果から、今回評価した食物摂取頻度調査票は、多くの栄養素で、低量摂取群と高量摂取群を区分することが可能であり、この調査票を用いたコホート研究で、栄養素摂取量と疾病との関連を検討することが可能と考えられた。
|