研究課題/領域番号 |
09470112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
豊嶋 英明 名古屋大学, 医学部, 教授 (10023657)
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研究分担者 |
八谷 寛 名古屋大学, 医学部, 助手 (30324437)
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学部, 講師 (30262900)
近藤 高明 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00195900)
川村 孝 京都大学, 保健管理センター, 教授 (10252230)
榊原 久孝 名古屋大学, 医学部, 教授 (80153873)
朱 善寛 名古屋大学, 医学部, 助手 (10293705)
外山 淳治 県立尾張病院, 院長 (20023658)
島 正吾 藤田保健衛生大学, 学長 (40084511)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | 職域コホート / 脳・心血管事故 / 生活習慣病 / 認知 / 性差 / 体重変化 / インスリン抵抗性 / コホート内症例対照研究 / 生活習慣 / 高血圧 / 健診成績 / 精度管理 / 所見の統一化 / 新規発症者 / 意識または行動の変容 / 検診成績 / 高TC血症 / 脂質異常の既往歴 / 食習慣 / 満腹まで食べる / 生活習慣アンケート / 脳・心事故 / コホート / 血液標本 / データベース |
研究概要 |
高血圧、高脂血症、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの第一次予防を考える上で、どのような生活習慣がその発症に関与しているかを明らかにする必要がある。この目的のため、本研究は某地域の二つの職域に勤務する34歳から69歳の男女約11,700人を対象に平成9年度より開始された。初年度は生活習慣アンケートを実施し、健診成績とあわせinformed consentに従ってデータベース化を行い、健診時余剰血液を収集保存した。初年度以降は新規発症例の登録と経年的健診成績のデータベース化を続行するとともに、ベースライン時の生活習慣と健診成績との関連性を調べる横断的な解析を行った。 食習慣と高脂血症に関して、今までに高脂血症であると言われた事がある者を認知群、それ以外を非認知群とした場合、「満腹まで食べる」が認知群においてのみ有意に高脂血症と負の関連を有した。食習慣と高血圧に関しても同様の分析を行い、認知群においては「濃い味が好きでよく食べる」という食習慣が高血圧に対して有意な負の関連を示した。これらから疾患の認知によって意識または行動が変容して不合理な関連が生じている可能性が示唆された。 高血圧関連要因の性差に関する解析では、女性における高血圧と塩分摂取との関連が閉経前後で異なる可能性が示唆された。また20歳代からの体重変化と高血圧やマルチプルリスクファクター症候群に関する解析からは、若年時からの体重増加とこれらとの強い関連が明らかにされた。 平成12年8月末までの約3年半の追跡で28例の脳・心血管事故発症を確認した。予備的なコホート内症例対照研究の結果、症例群では規則的な食生活や過食の抑制が対照群に比し不十分であることが示された。今後さらに詳細な分析を行っていくとともに、発症例の把握が不十分である可能性も示唆されたため、より悉皆的な発症の把握も本年より開始する計画である。また、女性の生殖歴等の把握、体重変化や生活習慣とインスリン抵抗性に関する研究も実施する計画である。
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