研究課題/領域番号 |
09470132
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白鳥 康史 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70196624)
|
研究分担者 |
小松 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90301100)
金井 文彦 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
松村 雅幸 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
キーワード | Adenovirus / sinusoidal cells / ONIYX / TGF-β / signal / PKC / collagen / angiogenesis / gene therapy / stellate cells / endothelial cells / Adenovirus vector / colon cancer / IL-2 / IL-12 / Stellate cells / Enclothelil cells / hepatic metastasis / 細胞外基質 / transcription |
研究概要 |
Adenovirus vectorを用いた肝臓への遺伝子導入と類洞壁細胞の機能の制御:IL2、IL12を組み込んだAdenovirus Vectorを用いた肝臓指向性の遺伝子導入により大腸癌転移モデルを用いて大腸癌転移に対する抑止効果を、in vitroおよびin vivoの研究から明かにした。これらCytokine遺伝子の導入とCytokine Diaminase geneを組み込んだAdenovirus vectorとの同時投与により、より強カな抗腫瘍効果をもたらすことを、in vitroおよびin vivoで確認した。さらに、ONIYXのアデノウイルス系を作成して腫瘍細胞での殺細胞効果の検討、p53やBad、Baxなどのアポトージスに関与する遺伝子を組み込みんだアデノウイルスベクターなどを作成してその臨床応用を明かにした。 肝線維化における伊東細胞の制御機構:in vivoでの肝線維化においてcollagenに及ぼす類洞壁細胞からの各種cytokineと細胞内シグナル伝達系のNF-kB、AP-1の関与を明らかにした。3次元培養下での細胞外マトリックスによる培養伊東細胞の増殖、コラーゲン産生の制御機構を増殖に関連するcyclineやcollagengeneの発現レベルに係わる細胞内シグナル伝達系の検討をcis、transの系を用いて明かにした。さらに、in vivoでの肝線維化においてcollagenに及ぼす類洞壁細胞内におけるシグナル伝達系の関与を明らかにし、肝内におけるcollagen産生の制御機構を解明している。 肝類洞内皮細胞のangiogenesis、癌細胞生着機構の解明:3次元細胞培養を用いてangiogenesis類似modelをVEGF、PKCの活性化と関連することを明かにし、この際の肝類洞内皮細胞の増殖機構の解明での細胞内シグナル伝達系のRaf、MAPKKの関与を明かにした。この3次元培養内皮細胞を用いて癌細胞の肝転移における類洞内皮細胞の接着因子発現機構を細胞内シグナル伝達系のNF-kBの関与をも明かにした。このangiogenesis類似modelで、肝類洞内皮細胞の増殖機構の解明を細胞内シグナル伝達系から解明している。培養癌細胞を用いて癌細胞の肝転移に於ける際のangiogenesisを3次元培養モデルで解析し、肝転移の初期におけるangiogenesisの促進機構とその制御機構を細胞内のシグナル伝達の面から明らかにしている。
|