研究課題/領域番号 |
09470189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三嶋 豊 神戸大学, 医学部, 名誉教授 (10073743)
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研究分担者 |
福森 義信 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (60102927)
吉野 和夫 信州大学, 理学部, 助教授 (70143964)
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
玉木 紀彦 神戸大学, 医学部, 教授 (10030941)
新津 洋司郎 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10045502)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1998年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1997年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | がん熱中性子捕捉療法 / in vivo遺伝子導入 / 悪性黒色腫 / BPA / トランスフェリン複合体ベクター / エレクトロポレーション / MITFアイソフォーム / BPAメラニンモノマー錯体 / キトサンナノパーティクル / 遺伝子導入 |
研究概要 |
本基盤研究の各カテゴリーにおいて以下の研究成果を得た。 【基礎研究】 [1] 悪性黒色腫(Mm)BNCT効果増強:メラニン生成遺伝子TRP-2導入ヒトMm細胞で、BPA取り込みが増大。非色素細胞系腫瘍への適用拡大:tyrosinase(Ty)遺伝子導入繊維芽細胞でBPA取り込み増大を得た(三嶋・近藤・平塚)。[2]転写因子遺伝子導入型gBNCT開発:メラニン生成遺伝子群を制御するMITF遺伝子新規アイソフォームを分離・同定し、TRP-2発現制御因子候補SRFを同定(柴原)。[3]BPAのMm特異的取り込み機構解明:BPA/メラニンモノマー・ダイマー錯体形成を確認。^<10>B-BPAは、本錯体形成により生ずる^<10>Bホウ酸ともさらに相互作用し、メラニンポリマーにも取り込まれた所見を得た(吉野)。 【遺伝子・BPA等の運搬デバイスおよび導入法の開発】 [1] トランスフェリン(Tf)結合遺伝子ベクター作製法を確立(新津)。[2]ナノパーティクルデバイス(NP)調製法を確立し、体内動態の詳細解析(福森)。[3]電気穿孔法でホウ素化合物投与法を確立(小野)。 【実験動物モデルを用いた治療実験基礎研究】 [1] Ty遺伝子導入乏メラニン産生型MmのBNCT実験で腫瘍殺傷効果増大達成。ハムスター皮下増殖乏メラニン産生型Mmへ、Ty遺伝子in vivo導入後、京大原子炉でBNCT施行、未だ少数例であるが腫瘍増殖抑制増強を得た(三嶋・平塚・近藤)。[2]Tf結合遺伝子ベクターによる腫瘍特異的遺伝子導入・増殖抑制達成(新津)。[3]キトサンNP製剤Gd-NCT実験で腫瘍抑制効果を達成(福森)。[4]電気穿孔法によるBNCT動物実験で高殺腫瘍効果を達成(小野)。[5]Ty遺伝子導入腫瘍脳転移モデルを確立し、^<18>F-PETによる本モデルにおけるBPA取り込み増大を確認(玉木)。
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