研究課題/領域番号 |
09470222
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
千原 和夫 神戸大学, 医学部, 教授 (00107955)
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研究分担者 |
苅田 典生 神戸大学, 医学部, 助手 (70252765)
松井 利充 (松井 利光) 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (10219371)
加治 秀介 神戸大学, 医学部, 講師 (90224401)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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キーワード | コレシストキニン-B受容体 / ノックアウトマウス / ガストリン受容体 / 中枢神経系 / コレシストキニン受容体 / ノックアオウトマウス |
研究概要 |
中枢神経系のCCKは大脳皮質、大脳辺緑系、線条体など動機付けや情動、記憶、学習および認識プロセスに関与する領域に多量に存在し、種々の生理的役割を果たし疾病にも深く関与していると考えられているがその詳細は明らかでない。私共は世界で初めてヒト大脳および胃粘膜よりCCK-Bおよびガストリン受容体cDNAをクローン化し、CCK-B受容体はガストリン受容体と同一の三量体G蛋白共役型受容体で、リガンド依存性の細胞増殖能を持つことを証明した。さらに、本受容体の細胞内情報伝達がチロシンキナーゼ型受容体よりのシグナル伝達とクロストークすることも明らかにした。また、細胞増殖のみならず細胞骨格蛋白や接着分子の機能制御にも関与している可能性を見いだした。さらに私達は、CCK-B受容体の中枢神経系における生理的意義の解明を目的として、遺伝子相同組み換え法を用い当該受容体遺伝子ノックアウトマウスの作製に世界に先駆け成功し、当該受容体が持つ細胞増殖作用が生理的細胞増殖制御にも重要な役割を果たしていることを報告した。ノックアウトマウスの身体的特徴や行動・学習・記憶・認識力を詳細に調べることによりCCK-B受容体の中枢神経系における生理的意義のみならず疾病との関連も追求できると考えている。まず、マウスの行動学的検討においては遺伝的バックグラウンドの統一を計ることが重要と考え、129svおよびC57BL6へのバッククロスならびに受精卵の凍結を行った。マウスの行動学の解析は必ずしも容易ではなく、当該ノックアウトマウスを世界中のこの分野における専門家に供与し、共同研究をすすめている。すなわち、フランス・パリRene大学の薬理学研究所長Roques博士、エストニア・Tartu大学生理学講座のVasar博士、オーストラリア・La Trobe大学の精神科学のKent博士らとの共同研究をすすめている。
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