研究課題/領域番号 |
09470223
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
清野 佳紀 岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)
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研究分担者 |
井上 勝 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (20253023)
田中 弘之 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80231413)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 二次性副甲状腺機能亢進病 / カルシウム感知受容体 / 遺伝子多型 / 細胞内カルシウム / イノシトール-3-リン酸 / 副甲状腺機能亢進症 / 糖尿病性腎症 / 変異 / 2次性副甲状腺機能亢進症 / 慢性腎不全 / 副甲状腺ホルモン / 新生児重症副甲状腺機能亢進症 / 家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症 / カルシウム感受性受容体 / 遺伝子変異 / 強制発現 / HEK293 / IP_3 |
研究概要 |
末期腎不全における二次性副甲状腺機能亢進症と、それに伴う腎性骨異栄養症は患者の日常生活に支障をおよぼす重大な問題であることは広く認識されている。我々は、すでに二次性副甲状腺機能亢進症の進展過程に、副甲状腺のビタミンD受容体の減少が強く関与していることを明らかにし、ビタミンDパルス療法の理論的裏付けと本療法の限界を示した(J.Clin.Invest.92:1436,1993)。しかしながら、ビタミンD受容体の減少の機構や、カルシウムセットポイントの偏移の機序などはいまだに不明である。近年クローニングされたカルシウム受容体遺伝子は、副甲状腺ホルモンの分泌調節機構において中心的役割を果たす。本研究では、二次性副甲状腺機能亢進症とそれに伴う骨異栄養症の有効な予防手段を開発し、ひいては副甲状腺ホルモンや、関連蛋白の関与するほかの病態の理解と治療法を探索する目的で、カルシウム感知受容体のヒトにおける変異の同定、同定し得た変異の機能解析、機能調節因子の同定とそのメカニズムについて検討を行った。すでに我々が新生児重症副甲状腺機能亢進症患者より同定した遺伝子変異をもとに、変異カルシウム感知受容体cDNAを作成し、細胞内カルシウム、イノシトール3りん酸の産生などを指標に機能解析を行い、機能の喪失を確認した。更に、本遺伝子の翻訳領域の遺伝子多型を同定し、その遺伝子多型と二次性副甲状腺機能亢進症の進展の強い関連を明らかにした。一方、変異導入細胞と野生型カルシウム感知受容体遺伝子導入細胞の増殖特性を比較し、細胞増殖にも本受容体遺伝子が関与していることを示した。また、糖尿病性腎症では二次性副甲状腺機能亢進症の進行が緩徐であることに注目し、カルシウム感知受容体の機能調節因子としての細胞外糖濃度の役割についても検討を加えた。
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