研究課題/領域番号 |
09470227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (20282527)
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研究分担者 |
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
野阪 哲哉 (野坂 哲哉) 東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (30218309)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | サイトカイン / サイトカインセプター / STAT5 / 転写因子 / アポトーシス / 分化 / 増殖 / IL-3 / サイトカインレセプター |
研究概要 |
我々は以前、PCRによる任意点突然変異をスクリーニングすることにより恒常的活性型STAT5転写因子およびMPL(トロンボポイエチンレセプター)を同定した。これらの活性型分子はいずれもIL-3依存性細胞の自律性増殖を誘導した。活性型STAT5は恒常的にリン酸化され、核に局在し、標的配列(β-caseinプロモーター)を結合して転写活性を上昇させることが判明した。さらに詳細な検討を行ったところ、この恒常的活性化は活性型STAT5においてリン酸化状態が安定に保たれることが原因と考えられた。また、マウスBMTモデルの実験で恒常的活性型STAT5が骨髄増殖性疾患(MPD)様の症候を誘導することが判明した。この原因がSTAT5の標的遺伝子OSMの過剰産生であることを考え現在マウスBMTモデルでOSM過剰発現マウスを作成している。 活性型STAT5の導入によって自律増殖性を獲得したBa/F3細胞を、IL-3で刺激すると逆にアポトーシスが誘導される。STAT5活性化によりpim-1、c-fos、OSM、CIS、JAB/SSI-1、p21など多くの遣伝子の発現が誘導される。我々はbi-cistronicペクターを利用してこれらのSTAT5標的遺伝子のうちJAB/lSSI-1がアポトーシス誘導にかかわっていることを明らかにした。また活性型STAT5の導入はM1細胞ではマクロファージ系細胞への分化を誘導した。この分化誘導はM1細胞によるIL-6の産生とSTAT3の活性化を介していることを確認した。
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