研究課題/領域番号 |
09470231
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
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研究分担者 |
北山 等 大阪大学, 医学系研究科, 医員
池田 弘和 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10311755)
松村 到 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00294083)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1999年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | c-kit / c-mpl / チロシンキナーゼ / トロンボポエチンシグナル / 伝達 / 増殖・分化 / トロンボポエチン / シグナル伝達 / ras / 造血因子 / 受容体 / 増殖 / 分化 / 腫瘍 |
研究概要 |
c-kitレセプターチロシンキナーゼ(KIT)は、細胞外領域、細胞膜貫通領域、細胞内チロシンキナーゼ領域から構成され、造血幹細胞、マスト細胞、皮膚色素細胞、生殖細胞、消化管のカハール介在細胞などの増殖・分化に重要な役割を担っている。我々は、kinase領域あるいはjuxtamembrane領域の変異によりKITが恒常的に活性化されることを見い出した。これら変異KITの二量体形成や活性化機構、ならびに、増殖シグナル伝達機構を解析するため、(a)KIT-G559、KIT-V814、野生型KIT(KIT-WT)の細胞外領域領域を欠失したDel-KITミュータント、(b)細胞外領域ならびに細胞膜貫通領域を欠失させ細胞内領域とsrc N-terminal myristylation signalを結合させたsrc-KITキメラを作製しIL-3依存精細胞株へ導入した。導入細胞を用いた解析により、両変異による二量体(self-association)形成、恒常的活性化ならびに下流への増殖シグナルには細胞外領域と細胞膜貫通領域は必須ではないことが明かとなった。 一方、インターロイキン-3(IL-3)やトロンボポエチン(TPO)依存性増殖機構を、IL-3/TPO依存性ヒト赤白血病由来細胞株F-36P-mplを用いて解析した。IL-3やTPOによる増殖にはrasとSTAT5が関与していた。このrasならびにSTAT5を介する増殖反応と細胞周期制御因子との関係を解析したところ、rasならびにSTAT5はcyclin D1の転写を誘導し細胞増殖を促進させることが明かとなった。
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