研究課題/領域番号 |
09470251
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
江里 健輔 山口大学, 医学部, 教授 (10034943)
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研究分担者 |
竹中 博昭 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (00314807)
藤岡 顕太郎 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (80238542)
善甫 宣哉 山口大学, 医学部, 助教授 (00206666)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | VCSclip / Hepatocyte Growth Factor(HGF) / 血行再建術 / 細小人工血管 / 吻合部内膜肥厚 / 開存率 / 内皮細胞 / 平滑筋細胞 / VCS clip / 仮性内膜肥厚 / Hepatocyte Growth Factor / 血管吻合 / 人工血管 / 動脈血行再建 / 縫合糸 / VCSクリップ / ビ-グル犬 |
研究概要 |
平成9年度はビーグル犬を用い径6mmePTFEで大動脈-両側大腿動脈バイパスを行い12週後に犠牲死させVCSclipの有用性を検討した。VCSclip使用により吻合時間は有意に短縮された。しかしLサイズVCSclipは人工血管と宿主血管の結合部が大となり吻合部狭窄を生じ開存率低下の原因となった。Mサイズ使用、あるいはL、Mサイズ併用の場合、通常の縫合系による吻合と同様の開存率であった。また、12週目には仮性膜肥厚はVCSclip群の方が縫合群に比し薄く、吻合部の治癒が良好であった。 平成10年度は日本白色家兎の左総頚動脈に長さ3cm、内径2mmのePTFEグラフトを移植し4週目に標本を摘出、Control群とHGF投与群で開存率、吻合部内膜肥厚を比較した。HGF連日投与により吻合部に一層の内皮細胞様細胞が認められた。また術後4週目ではHGF投与群で吻合部内膜肥厚は抑制され、開存率も良好であった。原因としてHGFにより早期に内皮細胞が吻合部を被覆したことにより血管平滑筋細胞の増殖、遊走が抑制された可能性が考えられた。 平成11年度は日本白色家兎総頚動脈を長さ10cm、内径2mmのePTFEを移植した。Control群、VCSclip+HGF群を4週目に犠牲死させた。吻合時間はVCSclipを使用した群で有意に短かった。開存率はVCS群で有意に低下した。吻合部内膜肥厚度は、Control群Control群で有意に低下した。VCSclip使用は吻合時間の短縮には有効であったが細小動脈の人工血管置換時には吻合部仮性内膜肥厚は高度となり、開存率は低下した。この理由はclipをかけるためにはある程度のかみ幅が必要なため径2mm以下の血管吻合時には吻合部の狭小化や変形をきたしやすいためと考えられた。
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