研究分担者 |
藤里 俊哉 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室員 (60270732)
宮脇 富士夫 東京電機大学, 理工学部・電子情報工学科, 教授 (50174222)
辻 降之 (辻 隆之) 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科環境学専攻, 教授 (00075764)
谷川 学 (株)CSKリサーチパーク, 開発推進部, 部長
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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研究概要 |
CSK(ゲッチンゲン系)ミニブタの末梢白血球よりRNAを抽出しλ-ZAP cDNA合成法にてSLA class II DQβ遺伝子のcDNAライブラリーの作成を行った。スクリーニングにより得られた陽性クローンの塩基配列を決定し塩基配列より予想されるアミノ酸配列の推定を行った。得られたcDNAクローンはSLA-DQB遺伝子のsignal peptide,β1,β2,CY,TMの一部領域を含む261アミノ酸をコードしていた。HLA-DQB遺伝子のアミノ酸配列との比較から,SPでは33アミノ酸中16アミノ酸(48%),β1では53/83(64%),β2では90/105(86%),CYおよびTMでは27/31(87%)と非常に高い相同性を示した。アミノ酸配列が明らかにされているNIH系ミニブタのSLA-DQBc,-DQBdとCSK系ミニブタのアミン配列の比較において,両者のアミノ酸配列はほぼ一致していることからβ1,β2 domainは高度に保存されていることが確認された。家系の明確なCSKミニブタおよびクラウンミニブタ各25頭の末梢血より高分子DNAを抽出しSLA class II遺伝子のうちDRB1,DQB1遺伝子の塩基配列をシークエンサーを用い直接決定しSLA class II遺伝子の家系内遺伝を明確にすると共に遺伝的多型性に関する解析を行った。DRB1遺伝子に関してはβ鎖exon2領域を増幅し,またDQB1遺伝子についてはβ鎖exon2領域を増幅しSBT法により塩基配列を決定した。DRB1 exon2領域に関しては90%以上で塩基配列の相同性が認められたがDQB1 exon2領域に関しては遺伝的多型性が認められミニブタの系別遺伝情報の保存が確認された。更にDRB1領域については遺伝的多型性の解析を行うためexon3領域の塩基配列の決定を行っている。これら遺伝子解析を基にSLA class II遺伝子を固定したミニブタ家系の樹立について検討を行っている。
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