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侵襲軽減を目的としたフォンタン型手術の改良及び石心補助法に関する実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09470276
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関東京大学 (1998)
富山医科薬科大学 (1997)

研究代表者

村上 新  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70190874)

研究分担者 河野 匡  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00201484)
金子 幸裕  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90262005)
福留 明  ゼオンメディカル株式会社, 研究所, 所長
高本 眞一  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60137833)
市田 蕗子  富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (30223100)
山口 敏之  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20242498)
宇於崎 泰弘  富山医科薬科大学, 医学部, 助手
池谷 朋彦  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (90293307)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
キーワードフォンタン循環慢性モデル / Total cavopulmonary connextion / 日本猿 / 霊長類 / Minimally invasive surgery / フォンタン型手術 / フォンタン型循環慢性モデル / 右心補助法
研究概要

目的:フォンタン循環慢性モデルはこれまで正常実験動物では作製が不可能であると考えられて来たが、モデルを確立することが可能であれば本循環の特性を明かにする上で有用で有るのみならず、右心機能の解析、肺循環の特性の解明、心肺の相互関係の解析など様々な分野にもたらされる情報が大きいと考えられる。そこで遺伝的に人類に近い霊長類を用い、total cavopulmonary connection型のフォンタン循環慢性モデルの作製を試みた。
対象及び実験方法:3頭の日本猿成獣(体重6〜8kg)。全身麻酔、気管内挿管、人工呼吸器管理下に後胸骨縦切開を置き、自己心膜を採取し、心膜ロールを作製。大動脈、肺動脈、上大静脈剥離の後、右肺動脈―心膜ロールの端側吻合を行い、次いで上大静脈を切離しGlenn shuntを作製。続いて右心耳からside-holeを有する脱血管を下大静脈へ挿入。下大静脈に二本のターニケットを巻き、その間の壁を切除し、ここにロールの他端を吻合。一端創閉鎖し、二期的に下大静脈上に残したターニケットをシンチダウンしフォンタン循環を成立させる。
結果:一頭が耐術し、良好な運動能力を示した。術後2週間での右肺動脈第三分技での血流速は2cm/secであり、右室から肺動脈に駆出される冠状静脈血は本モデルでは肺動脈血流に拍動をもたらさないことが証明された。
結語:人工心肺を用いることなくnon-pulsatile pulmonary flowを有するフォンタン循環慢性モデルの作製に歴史的に初めて成功した。このフォンタン循環慢性モデルの確立は今後心肺循環の解析に多くの情報をもたらすものと考えられ、Lancet誌に投稿予定である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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