研究課題/領域番号 |
09470289
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山浦 晶 千葉大学, 医学部, 教授 (40009717)
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研究分担者 |
平井 伸治 千葉大学, 医学部, 助手 (40272330)
岩立 康男 千葉大学, 医学部, 助手 (70272309)
山上 岩男 千葉大学, 医学部・付属病院, 講師 (90241968)
村井 尚之 千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (80241967)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 実験頭部外傷 / 神経細胞死 / microglia / FK506 / spreading depression / Morris water maze / neurobehavior / 頭部外傷 / fluid-percussion injury / 軸索損傷 / rotarod / beam balanca / beam walking |
研究概要 |
●千葉大式脳外傷作成装置の改良を行った結果、ラットに一定の頭部外傷が作成できるようになり、特に受傷側の視床には再現性よくmicrogliaの活性化と神経細胞の脱落が起こることが確認された。 ●肉眼的な脳組織の脱落がないがmicrogliaの活性化が広範にみられる軽傷頭部外傷において、頭部外傷後の運動障害はbeam balanceにおいてのみ認められ、軽度にとどまった。記銘力傷害は、運動障害に比し明らかであった。 ●外傷後1時間ではresting microgliaは活性化されて、"bushy type"が両側の海馬に瀰漫性に認められ、"amoeboid type"が同側のCA1、CA4と両側の歯状回に認められた。また、"rod type"がHRP陽性neuronに近接して認められた。6時間後では、両側海馬に瀰漫性に認められた"bushy type" microgliaはresting typeに戻っていたが、"amoeboid type" microgliaはより著しく変形し活性化されていた。 ●外傷後1、3、7日後の亜急性期に、microglia、astrocyteの反応を、また軸索損傷を抗アルツハイマー前駆蛋白(APP)抗体により検討した結果、視床における軸索損傷には、microgliaの活性化が影響を与えている可能性が示唆された。 ●FK506を外傷直後に一回投与を行った場合は頭部外傷後の神経細胞死を部分的に抑制し神経保護効果を認めるが、連続して投与することによりmicrogliaの活性化を抑えるとともに一回投与で認められた神経保護効果を相殺する効果が認められた。 ●Spreading depressionの影響に関しては、controlled cortical impact injuryモデルを用いて検討を開始した。
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