研究課題/領域番号 |
09470318
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
河合 伸也 山口大学, 医学部, 教授 (70034965)
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研究分担者 |
森信 謙一 山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
森脇 トオル 山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
森脇 透 山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 頚椎 / 脊髄症 / 脊柱管拡大術 / 力学的解析 / 頚髄再建術 / 頸椎 / 椎弓切除術 / 実験的椎弓形成術 / 除圧手術 / 実験的鏡視下手術 / 生体力学 / 有限要素解析 |
研究概要 |
実験的に頚椎椎管拡大術(椎弓形成術)を家兎に作成し、力学的解析を行い、椎弓形成術群の12羽と椎弓切除術群の11羽とを比較検討した。頚椎X線撮影を術前、術直後、術後の2週・4週・12週に行い、同時期に力学的強度の測定を各2羽に行った。力学的検討の使用機器はアクチュエーター(安川電機製作)と小型トルク検出器(共和電気製作)を装置した自作の頚椎構造強度試験装置を用いた。 頚椎X線学的に頚椎のアラインメントは椎体辷りと跡彎変形の所見をそれぞれ椎弓形成術群(12羽)の1羽(8%)と2羽(17%)に、椎弓切除術群(11羽)の5羽(45%)と6羽(55%)に認めており、椎弓形成術群において頚椎の異常所見の出現頻度が少ないことを確認した。力学的強度は椎体辷りと関連しており、後彎変形との関連は乏しい傾向にあり、椎弓形成術群は形態的及び力学的に有利であることが確認できた。 臨床的検討として、頚椎症性脊髄症に椎弓形成術を実施した症例の術後長期成績を整理した。椎弓形成術の術後成績は10年以上にわたって良好な成績がほぼ安定して維持されており、頚椎の不安定性を呈した症例は見当たらなかった。 これまでの研究から頚椎椎管拡大術(椎弓形成術)は頚椎の後方除圧手術として椎弓切除術に比較して力学的に有利であり、今後とも活用される意義は大きいと結論する。
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