研究課題/領域番号 |
09470328
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 (1999) 大阪大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
竹之下 眞 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (00144486)
|
研究分担者 |
野坂 修一 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80237833)
浅井 竜哉 福井大学, 工学部, 講師 (60291374)
内田 一郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00232843)
吉矢 生人 大阪大学, 医学部附属病院, 教授 (80028505)
上山 博史 大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (10243205)
春名 優樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00291443)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
|
キーワード | 前シナプス / シナプス終末 / 全身麻酔薬 / ハロセン / パッチクランプ / 電位感受性色素 / 前シナプス直接記録 / 麻酔メカニズム / シナプス伝達 / 吸入麻酔薬 / EPSP / シナプス電流 / ラット / スライス標本 |
研究概要 |
[方法] (1)台形体内側核(NMTB)スライス実験 生後10日-2週間のラット脳をセボフルレン麻酔下に摘出し、台形体内側核(NMTB)細胞を含む橋部のスライス切片(300μ)を作成し、95%O2+5%CO2を通気したリンゲル液中で37℃・1時間インキュベートした。次にノマルスキー検鏡下、台形体内側核細胞周囲のシナプス前終末を直視下に同定し、ホールセルパッチクランプし、current clamp下に静止膜電位・活動電位を記録した。また-70mVに電位固定下にNa,K,Ca電流を記録した。 (2)ラット脊髄スライス実験 生後2週ほどのラット脊髄をエーテル麻酔下に摘出し、スライス切片(400μ)を作成、電位感受性色素(RH482)で20分間染色した後、95%O2+5%CO2を通気したリンゲル液を灌流した。脊髄後根を吸引電極に固定し、電気刺激を与えた。光吸収量の変化を高速カメラシステムで記録した。AP5,CNQX存在下にpresynapse応答のみを記録した。さらにハロセンを含んだリンゲル灌流下でも同様の実験を行った。潅流液中のハロセン濃度はガスクロにより測定した。 [結果・経過] (1)台形体内側核(NMTB)スライス実験 1-5%の全身麻酔薬ハロセンがepscを用量依存性に30-90%抑制した。2-3%ハロセンはpre-synaseのCa電流を抑制しなかった。2-3%ハロセンはpre-synaseのNa電流を抑制しなかった。2-3%ハロセンはpre-synaseの活動電位を抑制しなかったが、5-6mV過分極させた。 (2)ラット脊髄スライス実験 presynapseの電位変化はハロセンにより用量依存性に可逆的に抑制された。Ba,Cd,bicuculline, strychnine存在下でもハロセンの抑制作用が見られた。Naチャンネル抑制が示唆された。
|