研究課題/領域番号 |
09470339
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山中 英寿 群馬大学, 医学部, 教授 (70110393)
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研究分担者 |
湯浅 久子 群馬大学, 医学部, 助手 (50240148)
深堀 能立 群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 前立腺肥大症 / エストロジェン / アンドロジェン / TGF-β / サイトケラチン / 精嚢 / HB-EGF / 間質 / 間質細胞 / 上皮細胞 / エストロゲン レセプター / 上皮 / 基底細胞 |
研究概要 |
性ホルモンー各種増殖因子系が上皮・間質相互作用を介して、前立腺肥大腺腫増殖に関与しているという仮説にそって研究を進めている。 (1)間質増殖モデル(ラット精嚢)を用いての検討:女性ホルモンによる間質増殖機構におけるTGFβの反応性について検討した。3週令幼若去勢ラットに微量なエストロジェンを連続投与すると副性器、特に精嚢に顕著に間質増殖がおこり我々はこれを前立腺肥大腺腫の間質増殖モデルとして研究を進めてきた。エストロジェン投与後早期から間質(平滑筋細胞)・上皮にエストロジェンα受容体が出現する。エストロジェンによってエストロジェンα受容体を強く発現する上皮細胞は分泌機能を消失しており基底細胞としての性質(サイトケラチン34βE12抗体に陽性)を持って来る事を明らかにした。更にこの細胞は上皮細胞の大半を占めるようになりTGFβ1を強く発現するようになることを免疫組織学的手法を用いて明らかにした。即ちこのような条件下においてエストロジェンによって誘導されたTGFβが間質および上皮細胞各々に対してパラクリンおよびオートクリン的に作用している事を示唆する実験成績を得た[Tohoku J Exp Med 187,1999(in press)]。 (2)ヒト前立腺肥大腺腫由来の上皮培養細胞での検討:近年発見が相次ぐ上皮・間質の増殖機構に深く関与すると思われる増殖因子の1つHB-EGFファミリーの性ホルモン反応性はアンドロジェン濃度低下に伴いHB-EGFが上昇するという興味深い結果を得た。一方同条件下では間質細胞のKGF産生を抑制しさらに上皮細胞の増殖抑制の強いTGFβを誘導すると思われる。加齢に伴う性ホルモン誘導反応特性解明にむけ前立腺間質培養細胞を用いてHB-EGFに焦点を当てつつ更に検討を進める。
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