研究課題/領域番号 |
09470345
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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研究分担者 |
松田 公志 関西医科大学, 医学部, 教授 (20192338)
東辻 宏明 京都大学, 医学研究科, 助手 (60281094)
金子 嘉志 京都大学, 医学研究科, 助手 (40252465)
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 熱ショック / 精巣 / 不妊症 / 低温ショック / apg-1 / apg-2 / cirp / rbm 3 / 精子 / rbm3 / 停留精巣 / RNA結合蛋白質 |
研究概要 |
1. マウス精巣内でで摂氏32度と37度で発現量の変化する遺伝子の分子クローニングを試み、32度から37度以上へ温度を上げると発現の亢進する新しい熱ショック蛋白遺伝子apg-1を見出した。apg-1は、体細胞で熱ショック応答を示すが、精子形成細胞では恒常的に発現しており熱ショック応答を示さなかった。さらに、apg-1類似遺伝子apg-2を精巣からクローニングしたが、熱ショック応答は見られなかった。 2. 37度から32度へ温度を下げると発現の亢進する、動物で初めての低温ショック蛋白cirpを見出した。cirpはRNA結合蛋白で、体細胞の温度を下げるとその転写物及び蛋白の発現が亢進した。cirpは体細胞分裂の抑制蛋白であった。精子形成細胞では分化の段階において発現レベルの制御がみられ、温度感受性の細胞ではcirp高発現であった。そこで、実験的にマウスに停留精巣を作製したところ、早期に発現レベルの低下が認められた。臨床的にも、停留精巣では精子形成細胞におけるcirp発現レベルの低下が認められた。 3. ヒトのcirp.apg-1、apg-2cDNAをクローニングし、それぞれあ遺伝子の染色体上の位置を決定した。 4. cirp類似のRBM3遺伝子がやはり低温ショック蛋白であることを見出した。次いで、マウスrbm3のcDNAをクローニングした。精巣のセルトリ細胞では恒常的に発現していて、実験的停留精巣では発現が減少した。 5. マウスGC2およびGC1生殖細胞に遺伝子導入して、レポーター遺伝子の最も高い発現の得られるプロモーターをいろいろなレトロウイルスLTR、PGKプロモーターから検索した。その結果造血幹細胞と同様にハイブリッドベクターが有効であることを見出した。低温ショック蛋白cirp,rbm3その他遺伝子をGC2細胞で強制発現させるために同定したプロモーターを利用してレトロウイルスに組み込んだ。今後、増殖を抑制する活性をもつかどうか判定し、正常マウスに移植したマウス胎児性癌に対し遺伝子治療モデル実験を行う予定である。
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