研究課題/領域番号 |
09470346
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松宮 清美 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90243237)
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研究分担者 |
北村 雅哉 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70273688)
高原 史郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70179547)
奥山 明彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20093388)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Hepatocyte Growth Factor / 遺伝子導入 / HVJ-liposome / 腎 / ラット / 腎保護作用 / 肝細胞腎殖因子(HGF) / 腎不全 / 腎阻血 / 5 / 6腎摘除 / リポゾーム法 / HGF / 腎再生作用 / HVJリポゾーム / SHRラット |
研究概要 |
HVJ-liposome法によるHGF遺伝子の導入を試みた。最大の導入効率を目指し、投与法も筋肉内注射、尿管内注入、腎動脈からの注入、liposomeもanionic、AVE(artificial viral envelope)の二種類、発現ベクターもPUC SR α-HGF、EBNA-HGF、pcDNA3-HGFの三種類を試みた。実験はWister rat 5週齢のオスを用いた。筋肉内注射は両側の大腿部に4-6箇所に分けて注射した。尿管内注入は、腎動静脈をクランプ後、尿管よりHVJ-liposome液をゆっくり注入、5分間留置、尿管はそのまま結紮した。腎動脈からの注入は同じく腎動静脈をクランプ後、腎動脈よりHVJ-liposome液を注入、5分間留置の後、腎動脈を修復した。発現の確認は注入から3日後、human HGFに対する抗体を用いたELISA法で行った。HVJ-liposome法は、遺伝子を内包した脂質の外側にHVJウィルスをつけ、細胞と融合し遺伝子を細胞内に送りこむようにしたものであるが、そのなかで今回は生体組織への導入に通常用いられる負電荷を有するanionic liposomeと、新たに開発されたウイルスの細胞膜成分を真似た脂質組成にしたAVE(artificial viral envelope)の二種類を用いた。ベクターも各種プロモーターを含んだ3種類のものを用いた。AVEと2種類のベクターを用いた尿管からの注入による発現実験、腎動脈からの注入を用いた発現実験の結果では、手術を行った対側腎でのHGFの発現と有意な差は認められなかった。腎への侵襲による影響を避けるため、まず筋注モデルにて導入確認を行うこととした。最終的には、pcDNA3-HGFのベクターをAVEで導入した群で最高の発現が認められた。今後はこれを用いて腎障害モデルでHGFの効果を検証したい。
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