研究課題/領域番号 |
09470352
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
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研究分担者 |
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10167546)
朝倉 博孝 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (50175840)
小山 政史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70276351)
大東 貴志 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (80185371)
橘 政昭 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70129526)
西山 徹 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60255536)
中村 薫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10146673)
馬場 志郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00051889)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 前立腺癌 / PSA / 遺伝子治療 / プロモーター / 5-fluorocytosine / Cytosine deminase |
研究概要 |
前立腺癌の新たな治療法のモデルとして、我々は前立腺癌樹立細胞株LNCaPにおいて5fluorocytosine(5-FC)を5-fluorouracil(5-FU)に代謝させるcytosine deaminase(CD)を用いた自殺遺伝子療法の研究を行った。CD遺伝子をCMVプロモーターでコントロールされる発現ベクターに組み込み、このベクターをLNCaP細胞に遺伝子導入した。この遺伝子改変LNCaP(LN/CD)細胞に対する5-FCのID50値はコントロール群に比べて有意に低かった。ヌードマウス皮下にこのLNCaPを移植し、5-FC腹腔内投与により治療を試みたところ、著明な縮小効果を認めた。以上より、CD遺伝子療法がLNCaPモデルにおいて、有用であることが示された。我々はPSMA遺伝子の制御領域より組織特異的プロモーター活性を持つ塩基配列を同定することにより、これを用いた前立腺癌に対しての組織特異的CD遺伝子療法を目指した。最近、ルシフェレース・レポーター遺伝子を前立腺特異的に発現させることのできるPSMAプロモーターを同定した。 NFκBを抑制するpyrrolidine dithiocarbamateやNFκB decoyはTNFαにより誘導されるNFκBの活性を抑制し、前立腺癌のTNF非感受性にNFκBが重要な役割を果たしていること、TNFとNFκB inhibitorの併用療法の可能性を報告した。 増殖腫瘍特異的に複製増殖する条件複製型ヘルペスウィルス,G207の前立腺癌に対する抗腫瘍効果につき検討した。G207により前立腺癌細胞DU145とPC3は培養7日目でほとんど死滅した。腫瘍細胞においてG207のviral yieldが時間とともに指数的に増加した。G207はin vivoにおいて有意に腫瘍増殖を抑制し、前立腺癌に対して有用であることが示唆された。
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