研究課題/領域番号 |
09470361
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中野 仁雄 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40038766)
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研究分担者 |
月森 清巳 (月森 清己) 九州大学, 医学部, 講師 (90253450)
佐藤 昌司 九州大学, 医学部, 講師 (00225947)
小柳 孝司 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30136452)
堀本 直幹 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40243927)
高島 健 九州大学, 医学部, 助手 (30294953)
吉里 俊幸 九州大学, 医学部, 助手 (80264034)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | ヒト胎児 / 生物時計 / 眼球運動 / ウルトラディアン・リズム / サーカディアン・リズム / 個体発生 / レム睡眠・ノンレム睡眠 / 日内変動 / ウルトラディアンリズム / レム睡眠 / ノンレム睡眠 / スペクトル解析 / 超音波電子スキャン / 時間生物学 / 胎児行動 / 位相同調 / 心拍数変動 |
研究概要 |
本研究の目的は、胎児における諸種の生理機能を司る「生物時計」の個体発生過程について、ウルトラディアン・リズム/サーカディアン・リズムの出現する時期、および妊娠の進行にともなう推移、ならびに両リズムが関連してゆく過程を明らかにすることである。 1)眼球運動に関わるウルトラディアン・リズムは、眼球運動期(妊娠29-30週)が、無眼球運動期(妊娠31-32週)より先行して発現すること、両期からなるリズムは妊娠37-38週に確立すること、これは当該現象に関与する生物時計が妊娠30週前後から機能を開始し、妊娠37週頃には成熟すること、2)急速眼球運動と緩速眼球運動の解析から、妊娠33週頃にはレム睡眠が出現してくること、3)規則的な口唇運動と無眼球運動期の同期性から、ノンレム睡眠は妊娠35週には発動してくること、4)胎児の陰茎勃起はレム睡眠期に有意に生起すること、5)瞳孔径の経時的な変化から、妊娠35週以降の胎児は瞳孔を散瞳・縮瞳させる機能を獲得していること、散瞳はレム睡眠期に有意に生じること、そしてこの時間帯は覚醒とみなせる状態であること、6)排尿とレム睡眠期開始とは、妊娠36週以前では互いに無関係に起こるが、妊娠36週以降になれば、両者は有意に同期するようになること、7)無脳症胎児を用いた心拍数変動の推移から、妊娠29週以前では延髄が、それ以降の妊娠期間では延髄を含めてそれより上位の中枢神経系が心拍数の制御に与っていることに加え、8)胃の運動様式には妊娠27〜29週までにactiveとquietの2つの状態が出現し、ウルトラディアン・リズムを刻むようになること、並びに9)妊娠末期の眼球運動の出現様式には16〜29時間の周期性が認められることが分かった。
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